平
成
一
一
年
六
月
1999/06
梅雨深し
野田ゆたかの6月の俳句。鮎釣の俳句 あゆ釣師釣果の場所を秘めきれず。蜘蛛の囲の俳句 蜘蛛の囲を三重に巡らし休業中。鴉の子の俳句 子鴉に覗かれている絵の具箱。青蘆の俳句 青芦や湖ひたひたと夜のとばり。でんでん虫の俳句 でで虫のアリバイなりし銀の筋。五月闇の俳句 中華街昼を灯せし五月闇。梅雨の俳句 濡れて着く都大路の梅雨深し