平
成
八
年
三
月
1996/03
ものの芽
3月の俳句。お水取りの俳句 無尽なる風の縦横お水取。卒業の俳句 卒業や雲は遥かに山を越ゆ。雛の俳句 内裏雛生ある如く笑み給ふ。春水の俳句 春水を沸して余る一人の餉。春塵の俳句 辞職者の去れる机に春の塵。ものの芽の俳句 ものの芽や名もなき吾も後を継ぐ。水温むの俳句 両岸に子らの歓声水ぬるむ。俳句 野田ゆたか。