平
成
六
年
七
月
1994/07
玉の汗
野田ゆたかの7月の俳句。衣魚の俳句 沿革誌改元の項紙魚はしる。涼しの俳句 仮眠室開かずの窓を開け涼し。汗の俳句 楽勝と言ふは嘘なり玉の汗。夏やせの俳句 制服を脱ぎて夏やせ隠れなき。アイスコーヒーの俳句 コーヒーの氷ちりりと笑ひけり。滝の俳句 この道を折れては滝に直進す。晩夏の俳句 忍寄る気配晩夏を色濃にす。清月庵主 野田ゆたか。