平
成
五
年
三
月
1993/03
踏青
平成5年3月の俳句。ものの芽の俳句 ものの芽や根付きしものの逞しく。黄砂の俳句 雨量計黄砂混じりを計量す。榠櫨の花の俳句 花かりん故郷遠くなるばかり。上り梁の俳句 外道まで壷に落ちたり上り簗。蒲公英の俳句 蒲公英がこゝにあそこに日を返す。鴨の俳句 鴨群れて旅立つ気配漲げれり。踏青の俳句 踏青や足の向くまま駅舎まで。清月庵主 野田ゆたか