平
成
四
年
一二
月
1992/12
枇杷の花
野田ゆたかの12月の俳句。牡蠣船の俳句 遠くより牡蛎船の灯と見つつ来し。鴨の俳句 鴨の陣風の横槍受けてをり。師走の俳句 一つずつ予定をこなし師走かな。火事の俳句 火事怖れ煙草控へし記念館。枇杷の花の俳句 花枇杷や腕組を解き祖父となる。炬燵の俳句 外出と心定まり炬燵消す。年忘の俳句 年忘部屋の芸人皆揃ふ。野田ゆたか。