平
成
四
年
一〇
月
1992/10
秋の山
野田ゆたかの10月の俳句。早生蜜柑の俳句 一つもぎ出来は如何にと早生蜜柑。秋の山の俳句 稲荷社の鳥居の続く秋の山。うそ寒の俳句 下車よりは独りの家路うそ寒し。鶉の俳句 戒名の褪せし塔婆や鶉鳴く。柿の俳句 柿たわわ放生池の鯉太る。案山子の俳句 寛平の顔もて道化案山子かな。芦の俳句 竿を振る釣人芦に隠れをり。野田ゆたか 俳句。