昭和六三
年
六
月
1988/06
草
矢
6月の俳句。菖蒲の俳句 菖蒲咲き今の任地を去る気なし。草矢の俳句 無防備を子に狙はれし草矢かな。明易の俳句 弔句を敲き偲ぶこと明易し。鹿の子の俳句 青丹よし奈良の鹿の子は奔放に。毒蜘蛛の俳句 毒蜘蛛を手にせし巡査とりまかれ。草引きの俳句 徒労との思ひ打消し草を引く。柿の花の俳句 選挙戦時代が動く柿の花。清月庵主 野田ゆたか俳句。