昭和六三
年
四
月
1988/04
春の月
4月の俳句。行春の俳句 行く春の俳句 ゆく春や野路に咲くもの尽くるもの。夏蜜柑の俳句 夏蜜柑置かれて留守の寮母室。夏近しの俳句 夏近し苔のかをれるお夏塚。落花の俳句 散る花の心を風が急かしめる。春の風の俳句 吾とともに楼門通る春の風。桜の俳句 手折来て卓で咲かせし桜かな。春の月の俳句 酔つてゐる君の瞳と春の月。清月庵主 野田ゆたか俳句。