年 齢 の 異 名
 2、3歳  孩提(がいてい) 孩は幼児がにっこり笑うこと、提は抱かれることの意から幼児を言う。
 
 7、8歳  三尺の童子(さんせきのどうじ) このころの年齢のこどもの身の丈が三尺(≒90p)ほどだから。
 
 10歳 幼学(ようがく) 人生まれて10年を幼といいて学ぶ始めることから。

 15歳 志学(しがく) 
学問をこころざす歳ごろであることから
 
     笄年(けいねん) 女子 十五で簪(かんざし)をつけて成人となることから。
 
 16歳 破瓜(はか)  「瓜」という字を縦に割ると、「八」が二つになり、合わせて16になることから「女子16歳」を指す。

 20歳 二十歳(はたち) 成年に達することから。
 
     弱冠(じゃっかん)  男子 二十歳を「弱」と言い元服して冠をかぶることから。
 
     丁年(ていねん) 男子、一人前として認められ、強壮の時に丁(あた)る年であることから。

 30歳 三十路(みそじ)
 
     而立(じりつ) 世に立つ年頃であることから。

 40歳 四十路(よそじ)
 
     不惑(ふわく) まどわない年頃であることから。
 
     強仕(きょうし) 四十を強といい、仕官するということから。
 
 48歳  桑年(そうねん)   桑という字の異字体「縺vが、四つの十と八に分けられ合わせて48であることから。

 50歳 五十路(いそじ)
 
     知名(ちめい) 世間に名が知られる年頃であることから。
 
     艾年(がいねん)   五十を艾(がい・よもぎ)といい、髪が艾のように白なる年齢ということから。

 60歳 六十路(むそじ)
 
     耳順(じじゅん) 耳にすることは直ちに理解できる年頃であることから。
 
     丁年(ていねん)  律令制で21歳から60歳の丁が終わる年齢であることから。女子にも使う

 61歳 還暦(かんれき) 暦の干支が六十一年で生まれた年の干支にもどることからこの名がある。
 
             還暦祝いは、昔から赤ちゃんに還るという意味と赤は魔よけの色ということから赤いちゃん
             ちゃんこ、赤いずきん、赤い座布団など赤い色のものを贈るしきたりがある。
 
     華寿(かじゅ) 華」の字を分解すると,十が6つと一、合わせて61となることから。
 
 70歳 古稀(こき) 唐の詩人杜甫の詠んだ「人生七十年古来稀なり」から出ています。昔は短命な人が多く七十歳ま
           で長寿を保つのは稀であったことからこの名があるが、今日では稀ではなくなっている。
 
     従心(じゅうしん) 何事にも人の道を踏み外すことがなくなる年頃であることから。

 77歳 喜寿(きじゅ) 「喜」の字の草書体が七十七に見えるとことから。
            室町時代から始まったと言われ本来は厄年の一つであったとも言われます。

 80歳 傘寿(さんじゅ) 「傘」の略字が八十と読めるとことから。

 81歳 半寿(はんじゅ) 半」という字を分解すると,八十一になることから。
 
     盤寿(ばんじゅ) 将棋盤のマス目が81あることから。(将棋の世界の祝事)

 88歳 米寿(べいじゅ) 「米」の字を分解すると八十八となるところから。昔は近親・縁故を招いて祝宴を催し参会者
             に枡の斗掻や火吹竹を贈る風習があったと言う。

 90歳 卒寿(そつじゅ) 「卒」の通用異体字「卆」が「九十」と読まれるところから。

 95歳 珍寿(ちんじゅ) 「珍」を分解すると,偏が十二,造り八十三、合わせて95であることから。

 99歳 白寿(はくじゅ) 「白」の字は、百から一をとったものであるところから。

108歳 茶寿(さじゅ) 茶」の字の草冠を二十、その下の部分を米の字に見立て八十八、合わせて百八になることから。

111歳 皇寿(こうじゅ) 「皇」の字を白、十、一に分解。九十九を表す白に一、十、一を足すと百十一になることから。
 
     川寿(かわじゅ) 川」の字を分解すると111であることから。

119歳 頑寿(がんじゅ) 「頑」の字を分解すると,元が二と八,頁が百と一と八、合わせて119であることから。

120歳 昔寿(せきじゅ) 」という字を分解すると,廿(にじゅう)と百、合わせて120であることから。

120歳以上 珍寿(ちんじゅ) 95歳を珍寿と云う場合と120歳以上は珍しいので、これを珍寿ということがある。
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