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蜘蛛の俳句 毒蜘蛛を手にせし巡査とりまかれ 野田ゆたか吟詠。草引きの俳句 徒労との思ひ打消し草を引く 野田ゆたか吟詠。道教えの俳句 道をしへ人との間合保ちをり 野田ゆたか吟詠。滝の俳句 滝音の聞こえし記憶つながりぬ 野田ゆたか吟詠。片陰の俳句 片陰に己の影を引入れぬ 野田ゆたか吟詠。硯洗うの俳句 上達を念じて洗ふ硯かな 野田ゆたか吟詠。
野田ゆたかインターネット句集「新樹」の第4頁です。