平成二六年四月一〇句選
清月俳句会
後藤允孝
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平成26年4月清月句会・十句選/後藤允孝選・散る花の俳句 散る花の条を描きて風に舞ふ/森戸しゆじ・さくらの俳句 跡残る桃山古窯山ざくら/石崎そうびん・うららの俳句 桃太郎像に御供の駅うらら/橋本幹夫・万遇節の俳句 舌の根の乾く間もなき万愚節/橋本幹夫・しゃぼんだまの俳句 石鹸玉儚く消えて老い深む/志村万香・牡丹の俳句 仏間にも牡丹の風を入れにけり/足立山渓・うぐいすの俳句 鶯や鳴きてひと山木霊する/山口美琴・つばめの俳句 巣燕の数確かめて今日終る/清水恵山・春の風の俳句 峠路背なを一押し春の風/筒井省司・遍路の俳句 己の影へ話しかけゆく遍路かな/渡辺春生