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[季節] 仲夏(陰暦5月28日)          忌句

[季題] 業平忌(なりひらき)

[副題] 在五忌(ざいごき)
 
 
 陰暦5月28日。在五中将在原業平(825〜880)の忌日。

 六歌仙の一人で『古今和歌集』などに入集。

 日本の美男の代表で『伊勢物語』のむかし男に擬せられる。

 色好みの典型として後世までもてはやされている。

 京都の十輪寺に宝篋印塔という業平の墓がある。
 
 同寺では毎年5月28日に独特の三弦の音に合わせた声明による業平忌法要が行われる。

 当日は業平を偲んで多くの俳人・歌人が集う。
 
 また声明舞・一弦琴・小唄
・逆活け献花などの奉納がある。     
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業平忌の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 例句は有季定形・旧仮名遣いの伝統的俳句を取り上げています。編者はインターネット清月俳句会の主宰です。[季節] 仲夏(陰暦5月28日) 忌句[季題] 業平忌(なりひらき)[副題] 在五忌(ざいごき)陰暦5月28日。在五中将在原業平(825〜880)の忌日。六歌仙の一人で『古今和歌集』などに入集。日本の美男の代表で『伊勢物語』のむかし男に擬せられる。色好みの典型として後世までもてはやされている。京都の十輪寺に宝篋印塔という業平の墓がある。 同寺では毎年5月28日に独特の三弦の音に合わせた声明法式で業平忌法要が行われる。当日は業平を偲んで多くの俳人・歌人が集う。また声明舞・一弦琴・小唄・逆活け献花などの奉納がある。▼業平忌の俳句 三弦に読経を修す業平忌 西ア佐知▼業平忌の俳句 山寺に数多の媼業平忌 稲福昌一▼業平忌の俳句 絵姿のまこと美男や業平忌 西川壽賀子▼業平忌の俳句 山寺や雅のひと日業平忌 土井木賊▼業平忌の俳句 昔日の歌聖を偲ぶ業平忌 南部静季▼業平忌の俳句 いにしへの雅を今に業平忌 門田窓城▼業平忌の俳句 静かなる寺の賑はふ業平忌 嶋きさ子▼業平忌の俳句 塩竈の跡を巡るも業平忌 山本とも江▼業平忌の俳句 業平忌百花練乱なりし寺 奥田不二子▼業平忌の俳句 業平忌墓処を詣でん吾も詩人 松山寿美▼業平忌の俳句 三内に三弦響く業平忌 松葉律子▼業平忌の俳句 業平忌一途に焦がる若さあり 森島緋紗江▼業平忌の俳句 平成のいまに華やぐ業平忌 大畠宮子▼在五忌の俳句 在五忌や美男の歌人拝したき 田中雍子▼業平忌の俳句 終生の思慕抱き去りぬ業平忌 梅田澄子▼業平忌の俳句 都鳥いざ言問はむ業平忌 川上真太郎▼業平忌の俳句 業平忌男もすなる水鏡 堀口まゆみ▼業平忌の俳句 ゆくりなく古典ひもとく業平忌 小川和子▼草食の俳句 顔良きはなべて草食業平忌 野田ゆたか