12-g-07
[季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月)植物季題
[季題] 葱(ねぎ)
[副題] 根深(ねぶか) 一文字(ひともじ)
最も庶民的な冬野菜の一つ。
独特の香りと辛みがあり日本料理に欠かせない。
中空で細長い緑の葉と葉鞘が重なった白い部分とを食べる。
関東では葉鞘の部分を地中に深く作り白い部分を食べる。
関西では葉葱が好まれ葉を長く作り青い部分を食べる。
年間を通して市場に出回っているが旬は冬。
古名を葱(き)といい一文字の名もそこからきている。
葱の俳句歳時記 清月俳句歳時記12月の植物俳句のページです。例句は、芭蕉のほかは現在活動中の有季定形・伝統的俳句作家の皆様の俳句から抽出しています。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月) 植物季題 [季題] 葱(ねぎ) [副題] 根深(ねぶか) 一文字(ひともじ) 最も庶民的な冬野菜の一つ。独特の香りと辛みがあり、日本料理に欠かせない。 中空で細長い緑の葉と、多数の葉鞘が重なった白い部分とを食べる。普通、関東では根深と称して葉鞘の部分を地中に深く作り、白葱という。 関西では葉葱が好まれ、葉を長く作り青い部分を食べる。年間を通して市場に出回っているが、旬は冬。 古名を葱(き)といい、一文字の名もそこから。保存のため土を浅く掘って埋けたり、周りを囲ったりする。 葱の俳句 葱白く洗ひたてたるさむさ哉 芭蕉 葱の俳句 単身の葱納豆の朝餉かな 姉歯義ひろ 葱の俳句 やわらかき日差しにつんと葱尖る 林雄次郎 葱の俳句 焼き葱の朝の一品香ばしき 加藤美津子 葱の俳句 白葱の長き部分を味噌だれに 井川芳子 葱の俳句 開店のおまけ長葱持たさるる 土舘イサ 葱の俳句 やはらかき日差しにつんと葱尖る 林 雄次郎 葱洗ふ魚洗ひゐる水いなし 舘野翔鶴/ねぎの俳句 採石場跡の千円畑に葱 貫野 浩/ねぎの俳句 九条葱とて土付きしまま持たす 長嶺 勇/ねぎの俳句 土つきの葱の香つよしバスの席 林雄次郎/ねぎの俳句 葱刻む屋台親爺の国訛 橋本幹夫/ねぎの俳句 泥葱を良かれと思ふ道の駅 橋本典子/ねぎの俳句 下仁田の泥付葱の届きけり 清水恵山/ねぎの俳句 採りたての葱をどさりと一輪車 足立山渓/ねぎの俳句 白葱の青の突き出るエコ袋 池下よし子