12-f-15
[季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月)動物季題
[季題] 鳰(かいつぶり)
[副題] 鳰(にほ/にお)
にほどり(におどり)
鴨よりだいぶ小さく全長25〜30センチで各地の湖沼や川などで見られる。
水中に巧みに潜って魚を獲る。
キリッ・キリッ・キリリリとかフィリリリなどと鈴を振るような鳴声が美しい。
留鳥であるが冬の池沼で目につくことから俳句では冬の季題とされる。
かいつぶりの俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編の12月の動物俳句のページです。例句は、芭蕉のほかは現在活動中の有季定形・伝統的俳句作家の皆様の俳句から抽出しています。編者野田ゆたかnoda yutakaは、平成24年1月現在、ホトトギスで指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。[季節]仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月)動物季題[季題]鳰(かいつぶり)[副題]にほ/にほどり/鴨よりだいぶ小さく全長25〜30センチで各地の湖沼や川などで見られる。水中に巧みに潜って魚を獲る。キリッ・キリッ・キリリリとかフィリリリなどと鈴を振るような鳴声で美しい。留鳥であるが冬の池沼で目につくことから俳句では冬の季題とされる。<例句>鳰の俳句 四方より花吹き入れて鳰の波 芭蕉。かいつぶりの俳句 かいつぶり鼎に浮きてあそびをり 舘野翔鶴。鳰の俳句 三川の流れに潜る鳰 西ア佐知。かいつぶりの俳句 かいつぶリ雨後の濁リに沈みけり 田ア令人。鳰の俳句 鳰鳥の声高く澄み風の中 長嶺 勇。かいつぶりの俳句 目を凝らす尻振り潜くかいつぶり 西川寿賀子。鳰の俳句 朝靄に紛れて鳰の潜り浮く 田中茂治。鳰の俳句 漂ふて風まかせとも鳰 岩井純子。鳰の俳句 夕風に鳰の漂ひ潜ぎ浮く 松山寿美。鳰の俳句 雲の影崩して鳰の潜りけり 清水恵山。鳰の俳句 鳰潜く湖底に住居あるごとく 祝田五郎。鳰の笛の俳句 暮れゆける湖に転げる鳰の笛 林 雄次郎。鳰の俳句 神在す島と崇めし湖の鳰 布野 壽。かいつぶりの俳句 かいつぶり思はぬ方へ浮き上り 橘川 重。かいつぶりの俳句 かいつぶり扨いつどこへ泛ぶやら 高橋泉也。鳰の俳句 鳰潜りつ浮きつ浮御堂 橋本正勝。鳰の俳句 餌を漁る小さき波紋や鳰 瀬尾睦夫。かいつぶりの俳句 声のこし姿の見えぬかいつぶり 渡辺伝三
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