12-f-04
[季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月)動物季題
[季題] 笹鳴(ささなき)
[副題] 冬鴬(ふゆうぐひす/ふゆうぐいす)
鴬の子(うぐひすのこ/うぐいすのこ)
笹子(ささご)
夏に深山で繁殖した鴬は冬になると里近くに姿を現し薮をくぐったり雑木の低い枝を飛び移ったりしながらチチチチと舌鼓を打つような声で鳴く。
これを笹鳴と云いその鴬の子を笹子と云う。
笹子は雌雄ともにこの地鳴きをし春になると雄だけがホーホケキョと鳴くようになる。
笹鳴の俳句歳時記 清月俳句歳時記12月の動物俳句のページです。例句は、芭蕉のほかは現在活動中の有季定形・伝統的俳句作家の皆様の俳句から抽出しています。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月) 動物季題 [季題] 笹鳴(ささなき) [副題] 冬鶯(ふゆうぐひす/ふゆうぐいす) 鶯の子(うぐひすのこ/うぐいすのこ) 笹子(ささこ) 夏、深山で繁殖した鶯は、冬、里近くに姿を現し、藪をくぐったり、雑木の低い枝を飛び移ったりしながら、チチチチと舌鼓を打つように地鳴をする。これを笹鳴と云い、その鶯の子を笹子と云う。 笹子は、雌雄ともにこの地鳴きをし、春になると雄だけがホーホケキョと鳴くようになる。 笹鳴の俳句 笹鳴や潮騒に歩を止むれば 西ア佐知 笹子鳴くの俳句 神寂ぶる奥宮にして笹子鳴く 西川寿賀子 笹鳴の俳句 笹鳴に声を落して朝諷経 岡村紀洋 笹鳴の俳句 笹鳴や門入り庭の深きより 奥田不二子 笹鳴の俳句 笹子鳴く河口真近の松林 加藤哲夫 笹子鳴くの俳句 裏山の朝の静寂に笹子鳴く 橋本幸子 笹子鳴くの俳句 昼夜をつなぐしじまを笹子鳴く 山口丘刀 笹鳴の俳句 笹鳴や祢宜かけもちの古き宮 山本とも江 笹鳴の俳句 潮騒の間に笹鳴を聞きとめし 若林柾矢 笹鳴の俳句 笹鳴やしばし歩を止む並木路 正木和子 笹子の俳句 根来寺の子守うた恋ふ笹子かな 竹中三津子 笹子の俳句 垣の枝に笹子の気配影動く 鈴木かね 笹鳴の俳句 笹鳴きを聞きしと告げる子の電話 嶋きさ子 笹子の俳句 屋敷神まつる杉山笹子鳴く 東 嘉子 笹子の俳句 芦叢に照れる朝日や笹子鳴く 土屋勝 笹鳴の俳句 笹鳴きに目を凝らせたる散歩道 前川嘉風 笹鳴の俳句 笹子鳴く大悲閣への登り口 田川 栄 笹鳴の俳句 笹鳴や分校総出裏の山 松井芳朗 笹鳴の俳句 笹鳴の所在葉ずれの音の中 野田ゆたか