12-d-07
007.gif
[季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月)生活季題

[季題] 著ぶくれ(きぶくれ   着ぶくれ(きぶくれ)

[副題] なし
 
 
 何枚も重ねたり分厚いものを着たりして体が膨れて見えること。

 寒さを防ぐためであるが動作が鈍くなる。

 なりふり構わず着ぶくれているのはちょっとしたおかしみもあるユーモラスな季題である。
 
<参考>
季題は「著ぶくれ」であるが「着ぶくれ」と表記する作者が増えた。
 
      ※ 「重ね着」は別題となる。
 
次へ
次へ
先頭へ
先頭へ
次へ
次へ
先頭へ
先頭へ
着ぶくれの俳句haiku saijiki 清月俳句歳時記/野田ゆたか編の12月の生活俳句のページです。例句は、芭蕉のほかは現在活動中の有季定形・伝統的俳句作家の皆様の俳句から抽出しています。編者野田ゆたかnoda yutakaは、平成24年1月現在、ホトトギスで指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。[季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月)生活季題[季題] 著ぶくれ(きぶくれ)/着ぶくれ(きぶくれ)[副題] なし。何枚も重ね着したり分厚いものを着たりして体が膨れて見えること。寒さを防ぐためであるが動作が鈍くなる。なりふり構わず着ぶくれているのはちょっとしたおかしみもあるユーモラスな季題である。<参考> 季題は「著ぶくれ」であるが「着ぶくれ」と表記する作者が増えた。「重ね着」は別題となる。<例句>・著ぶくれの俳句 著ぶくれて人に遅るることに慣れ 西崎佐知・着ぶくれの俳句 着ぶくれてものぐさく老い埒もなし 村上唯志・着ぶくれの俳句 着ぶくれし母掛声で立ち上がる 姉歯義ひろ・着ぶくれの俳句 着ぶくれて何時もの正座崩さざる 門田窓城・着ぶくれの俳句 著ぶくれて話し聞きゐるベンチかな 林 雄次郎・著ぶくれの俳句 着脹れて達磨のやうに嬰ころぶ 長嶺 勇・着ぶくれの俳句 着ぶくれて厨しごともぼつかな 南部静季・著ぶくれの俳句 著ぶくれて誰に憚ることもなく 吉野濃菊・著ぶくれの俳句 著ぶくれて老いの動作の尚鈍く 松宮育子・著ぶくれの俳句 防災日著ぶくれ集ふ広場かな 森本順子・着ぶくれの俳句 恙の身着膨れてなほ気短に 高橋泉也・著ぶくれの俳句 著ぶくれて傘寿の老いの畑仕事 土屋 勝・著ぶくれの俳句 著ぶくれて討入そばの番を待つ 青木菅子・著ぶくれの俳句 著ぶくれて吊橋の揺れままならず 能口和子・着ぶくれの俳句 着脹れて譲られし席浅く掛け 松山寿美・着ぶくれの俳句 着脹れて気持にゆとり生まれけり 八木 徹・着ぶくれの俳句 着脹れの目立たぬほどに痩せてをり 森島緋紗江・着ぶくれの俳句 着ぶくれて孫らの会話聞く役に 山口丘刀・着ぶくれの俳句 著ぶくれて海恋の歌碑しばし佇つ 竹中三津子・着ぶくれの俳句 着ぶくれて路地の狭しや法善寺 水野良子・着ぶくれの俳句 著ぶくれて幼児トイレもままならず 北川紀美子・着ぶくれの俳句 アルプスへ行く着脹れでありにけり 辻多津子・着ぶくれの俳句 一人居は気楽と笑顔着ぶくれて 栗林清瑶・着ぶくれの俳句 約束の通院ゆくり着ぶくれて 岩間れい子・着ぶくれの俳句 これといふ業績もなく着ぶくれぬ 橋本典子・着ぶくれの俳句 着ぶくれを疎んじ初む日和かな 前川嘉風・着ぶくれの俳句 著ぶくれて娘を迎へにと夜の塾 大場比奈子・著ぶくれの俳句 著ぶくれて互に齢を口にせず 大谷民子・着ぶくれの俳句 着ぶくれて老い母勅語暗誦す 本郷智子・着ぶくれの俳句 着ぶくれて向かふ人波ルミナリエ 杉山春萌・著ぶくれの俳句 著ぶくれて四股踏んでみる旅の宿 野田ゆたか