12-c-02
[季節] 仲冬を主に三冬（１２月を主に１１月から１月）地理季題
[季題] 冬田（ふゆた）
[副題] なし。
秋に稲を刈取ったあと暫くあった稲孫(ひつじ)も枯れ切株も黒ずんで荒涼とした田で寂寥感が漂います。
霜が降る度に枯れて荒涼とした景観を呈しやがて雪に覆われ放置される。
冬田の俳句 清月俳句歳時記１２月の地理俳句のページです。例句は、芭蕉のほかは現在活動中の有季定形・伝統的俳句作家の皆様の俳句から抽出しています。編者野田ゆたかは、平成２２年１月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 仲冬を主に三冬（１２月を主に１１月から１月） 地理季題 [季題] 冬田（ふゆた） [副題] なし。 秋に稲を刈り取ったあと、暫くあった稲孫(ひつじ)も枯れ、切株も黒ずんで荒涼とした田で、寂寥感が漂います。 霜が降る度に枯れて荒涼とした景観を呈し、やがて雪に覆われ放置される。 冬田の俳句 色のなき風吹き抜ける冬田かな 松山寿美 冬田の俳句 冬田には機械作業の跡残し 南部静季 冬田の俳句 廣重の画法の如き冬田かな 林雄次郎 冬田の俳句 なほ残る冬田一枚街中に 近藤清女 冬田の俳句 越広し冬田どこまでどこまでも 加藤ひかり 冬田の俳句 冥王星落ちて冬田の真暗がり 野田ゆたか 冬田の俳句 百萬石加賀の冬田の広々と 竹中三津子 冬田の俳句 登校の子らよぎりゆく冬田かな 土屋 勝 冬田の俳句 色もなき野辺のつづきの冬田かな 大畠宮子 冬田の俳句 雷鳥号すべるがごとく冬田ゆく 長谷山由実 冬田の俳句 過疎なるも農捨てられぬ冬田かな 井川芳子 冬田の俳句 比良裾の冬田静かに眠りゆく 橋本照子 冬田の俳句 突っ切れば近道となる冬田かな 山田行恵 冬田の俳句 神田と立札目立つ冬田かな 川鳥吉太郎 冬田の俳句 荒れ果てし冬田に詫びて祖に詫びる 森島緋紗江 冬田の俳句 日当りて畦の影引く冬田かな 森本順子 冬田の俳句 隠れ里鱗重ねの冬田かな 岸野幸子 冬田の俳句 切り藁の撒かれ休まる冬田かな 松阪久美子 冬田の俳句 風荒ぶ冬田ばかりの湖北かな 野田ゆたか