12-c-01
[季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月)地理季題
[季題] 枯野(かれの)
[副題] なし。
草が枯れ果てた野をいう。
枯れ一色とはいえ夕日を浴びて輝くさまは侘しいなかにも華やぎを感じさせる。
広く果てしないような枯野もあれば山間の狭い枯野や海に沿って延びる枯野など景もさまざまである
枯野の俳句 清月俳句歳時記12月の地理俳句のページです。例句は、芭蕉のほかは現在活動中の有季定形・伝統的俳句作家の皆様の俳句から抽出しています。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月) 地理季題 [季題] 枯野(かれの) [副題] なし。 草が枯れ果てた野をいう。枯れ一色とはいえ、夕日を浴びて輝くさまは侘しいなかにも華やぎを感じさせる。 広く果てしないような枯野もあれば、山間の狭い枯野、海に沿って延びる枯野など、景もさまざまである 枯野の俳句 旅に病で夢は枯野をかけ廻る 松尾芭蕉 枯野の俳句 流水の音幽かなる枯野かな 井川芳子 枯野の俳句 仰ぎ見て薄い日動く枯野かな 中山泰山 枯野の俳句 しやがれ声鴉の渡る枯野かな 綾井美 枯野の俳句 佇めば枯野に風の深みあり 吉田静代 枯野の俳句 尾瀬ヶ原枯れゆく先の湖光る 姉歯義ひろ 枯野の俳句 八つ橋をあらはに見せし枯野かな 野田ゆたか/枯野の俳句 調教の駻馬鞭打ち枯野駈す 村上唯志/枯野の俳句 道遠くセピア色して大枯野 西ア佐知/枯野の俳句 枯色の野面を渡る風粗し 松山寿美/枯野の俳句 枯野ゆく小さき杜はみな古墳 石崎そうびん/枯野の俳句 平凡に朝の枯野の広がれり おおにしひろし/枯野の俳句 房総の枯野貫くレールかな 田村公平/枯野の俳句 展けゆく海見ゆ峠枯野かな 加藤美津子/枯野の俳句 はや暮れし北の大地の枯野原 橋本幹夫/枯野の俳句 鉄砲の音して枯野緊張す 瀬尾柳匠