12-b-07
[季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月)天文季題
[季題] 冬の月(ふゆのつき)
[副題] なし。
冬の月は高度が高く小さく見えて寒々とした空に煌煌と冴え渡る。
月は秋の季題だが冬は大気が冷え切って澄み渡りくっきりとした輪郭の月の姿が見られる。
その研ぎ澄まされて凍ったような月の光は寒さと相俟って悽愴な美しさがある。
「寒月(寒の月・寒満月・寒月光)」は別題となる。
冬の月の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編の12月の俳句のページです。例句は、芭蕉のほかは現在活動中の有季定形・伝統的俳句作家の皆様の俳句から抽出しています。編者野田ゆたかは、平成25年1月現在、インターネット俳句「清月」を主宰しています。[季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月)天文季題[季題] 冬の月(ふゆのつき)[副題] 寒の月(かんのつき)副題『寒の月』の例句ページへ リンク冬の月は高度が高く小さくて見えて寒々とした空に煌煌と冴え渡る。月は秋の季題だが冬は大気が冷え切って澄み渡りくっきりとした輪郭の月の姿が見られる。その研ぎ澄まされて凍ったような月の光は寒さと相俟って悽愴な美しさがある。冬の月の俳句 矛杉のいよいよ尖り冬の月 西崎佐知。冬の月の俳句 中天に澄む鋭さの冬の月 門田窓城。冬の月の俳句 冬満月灘を離れてすぐ高し 岡村紀洋。冬の月の俳句 西空に冬満月の色槌せり 長嶺 勇。冬の月の俳句 銀色に光る甍や冬の月 石崎そうびん。冬の月の俳句 月凍てて忿怒の相の不動尊 林 雄次郎。冬の月の俳句 石舞台闇に鎮めて冬の月 宇都宮美智子。冬の月の俳句 僅きの金星の傍冬の月 高橋泉也。冬の月の俳句 居酒屋の常連欠けし冬の月 清水恵山。冬の月の俳句 アルパカと冬満月の地平線 橋本幹夫。冬の月の俳句 首ひとつ出して愛でたる冬の月 渡邉春生。冬の月の俳句 万葉の笛吹川に冬の月 湯沢正枝。冬の月の俳句 冬の月円く一朶の雲もなく 奥田不二子。冬の月の俳句 座礁船曝して更けぬ冬の月 酒井牧人。冬の月の俳句 木に残る葉もまた侘びし冬の月 川村文香。冬の月の俳句 しみじみと芝居の果てて冬の月 池下よし子。冬の月の俳句 浦に居る私も過客冬の月 野田ゆたか