11-b-04
[季節] 初冬(11月) 天文季題
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[季題] 初時雨(はつしぐれ)
[副題] なし。
立冬(11月8日ころ)後の初めての降る時雨をいい行秋を惜しみつつも冬になったという侘びしい気持ちを込めて詠まれる。
降ったり止んだりする時雨は春や秋にもある。
俳句で単に「時雨」と詠むと冬の季題となる。
春や秋の時雨は「春時雨」「秋時雨」と詠み別題となる。
初時雨の俳句 清月俳句歳時記天文俳句11月の俳句ページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 初冬(11月) 天文季題 [季題] 初時雨(はつしぐれ) [副題] なし。 立冬(11月8日ころ)後、初めての降る時雨を云い、行秋を惜しみつつも冬になったという侘びしい気持ちを込めて読まれます。 降ったり止んだりする時雨は年中あります。俳句で単に「時雨」と詠むと冬の俳句になります。 夏期の時雨は俳句に詠まれませんが、春と秋の時雨は「春時雨」「秋時雨」と詠まれます。 初しぐれの俳句 旅人と我名よばれん初しぐれ 芭蕉 初時雨の俳句 初時雨釜飯茶屋の混み合へる 松山寿美 初時雨の俳句 夕暮るる隠居の坊に初時雨 林 雄次郎 初時雨の俳句 季寄せ繰る窓を昏めて初時雨 森本恭生 初時雨の俳句 踏石の角の丸さや初時雨 阿形公枝 初時雨の俳句 石積のゆるやかな坂初時雨 井川芳子 初時雨の俳句 初時雨降るかと見れば止みにけり 橘川重 初時雨の俳句 山麓の里坊訪へば初時雨 佐藤美和子 初時雨の俳句 遍路笠傾げて行きぬ初時雨 川口善美 初時雨の俳句 遅々として絵筆すゝまぬ初しぐれ 前川嘉風 初時雨の俳句 初時雨侘びしさ残し潦 大西吉子 初時雨の俳句 京の町出合ふ二人に初時雨 瀧尻久美子 初時雨の俳句 卵塔をぬらして過ぎる初時雨 中橋京子 初時雨の俳句 石一つこれも墓とや初時雨 能口和子 初時雨の俳句 初時雨潮入り川の面に消ゆ 山口広子 初時雨の俳句 嫁ぎたる娘よりの文や初時雨 阿部和雄 初時雨の俳句 初時雨三角屋根の山分校 加藤哲夫 初時雨の俳句 一島の浮かぶ湖北の初しぐれ 橋本正勝 初時雨の俳句 三山の力抜くとき初しぐれ 野田ゆたか