11-a-06
[季節] 初冬(11月) 時候季題
[季題] 冬めく(ふゆめく)
[副題] なし。
はっきりと冬景色が整ったというわけではないが居宅の内外や町の様子・身辺など万象いかにも冬らしくなってきたという感じをいう。
また雲の形や動き山野の草木の姿などが冬を兆している様子をいう。
冬めくの俳句 清月俳句歳時記 俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。例句は、松尾芭蕉を除き現在活動中の作家の俳句から抽出しています。<例句>冬めけるの俳句 朱雀門寂びゆく宮趾冬めける 村上唯志/冬めくの俳句 晴れゐても冬めく風のありにけり 西崎佐知/冬めきの俳句 斧入れぬ樹林の幽姿冬めきぬ 松山寿美/冬めきの俳句 行き違ふ人の粧ひ冬めきぬ 阿形公枝/冬めきの俳句 雲低しどんよりとして冬めきぬ 前田甲山/冬めけるの俳句 断崖の礁に一鵜冬めける 吉井竹志/冬めきの俳句 冬めきて白山宿の味噌仕立 飯岡良一/冬めくの俳句 冬めくや逃げ足早き小窓の陽 清水恵山/冬めけるの俳句 マネキンの帽子俄かに冬めける 田村公平/冬めけるの俳句 寄り添ひてバス待つ園児冬めける 加藤ひかり/冬めきの俳句 雨後に引く草の重みや冬めきて 岩本幸子/冬めきの俳句 冬めきて北へ赴任の娘の家族 及川輝子/冬めけるの俳句 背を丸めまどろむ猫の冬めける 戸本文雄/冬めきの俳句 冬めきしふと襟立てて曲り角 山田笑子/冬めきの俳句 空の色雲の流れも冬めきて 志村万香/冬めくの俳句 冬めくや瀬音にまじる風の音 瀬戸田一史/冬めきの俳句 冬めきて徐々に芝生の色失せぬ 東 嘉了/冬めきの俳句 煌きて一番星の冬めけり 池下よし子/冬めくの俳句 冬めくや木守れるもののみな落ちし 野田ゆたか