10-f-08
[季節] 晩秋を主に三秋(10月を主に8月から10月) 動物季題
[季題] 渡り鳥(わたりどり)
[副題] 鳥渡る(とりわたる)
秋になると白鳥・鶴・雁・鴨・鶫などの冬鳥が群れをなして北国からわが国に渡ってくる。
また春・夏に来た燕・時鳥・大瑠璃・仏法僧などの夏鳥はわが国で繁殖をして秋に群れをなして南の暖かい国へ渡る。
さらには内地には留まってはいるが秋になると餌場を求めて群れをなして移動する鳥もあり晩秋の晴れた日には空高く数知れぬ小鳥の大群が飛び渡るのを見かける。
渡り鳥の俳句 清月歳時記/野田ゆたか遍 haiku noda yutaka saijiki 例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。清月庵 大阪府枚方市 有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかは、インターネット俳句「清月」を主宰しています。[季節] 晩秋を主に三秋(10月を主に8月から10月) 動物季題[季題] 渡り鳥(わたりどり)[副題] 鳥渡る(とりわたる)秋になると白鳥・鶴・雁・鴨・鶫などの冬鳥が群れをなして北国からわが国に渡ってくる。また春・夏に来た燕・時鳥・大瑠璃・仏法僧などの夏鳥はわが国で繁殖をして秋に群れをなして南の暖かい国へ渡る。さらには内地には留まってはいるが秋になると餌場を求めて群れをなして移動する鳥もあり晩秋の晴れた日には空高く数知れぬ小鳥の大群が飛び渡るのを見かける。<例句>/渡り鳥の俳句 句碑拝し歌塚訪へば鳥渡る 舘野翔鶴/渡り鳥の俳句 灯台の午後の空白鳥渡る 西ア佐知/渡り鳥の俳句 暮れ初むる佐渡の島山鳥渡る 土井木賊/渡り鳥の俳句 明石の門潮膨れきて鳥渡る 西川寿賀子/渡り鳥の俳句 衣ずれと思ひ仰げば鳥渡る 長田穂峰/渡り鳥の俳句 昨夜の雨からりと晴れて鳥渡る 宇都宮美智子/渡り鳥の俳句 渡り鳥見失ふ空どこまでも 正木和子/渡り鳥の俳句 雲一つ無き連峯を鳥渡る 川口善美/渡り鳥の俳句 夕づきし比叡の空や鳥渡る 橋本正勝/渡り鳥の俳句 空遥か点となりゆく渡り鳥 福嶋みさ子/渡り鳥の俳句 城濠に次々下りる渡り鳥 佐藤美和子/渡り鳥の俳句 天敵を潜り抜け来し鳥渡る 小笠原ひろみ/渡り鳥の俳句 渡り鳥仰ぐ砂丘や海凪ぎて 西岡甲子/渡り鳥の俳句 大空に道筋となる渡り鳥 森戸しうじ/渡り鳥の俳句 入院も旅のひとこま鳥渡る 市原遊亀/渡り鳥の俳句 小野訓導殉難の川白鳥来 山口丘刀/渡り鳥の俳句 茜さす雲より出でて鳥渡る 若林柾矢/渡り鳥の俳句 わだつみの空の青さや鳥渡る 末森妙子/渡り鳥の俳句 鳥渡る讃岐は丸き山ばかり 祝田五郎/渡り鳥の俳句 鳥渡る玄界灘の船の旅 伊藤悦子/渡り鳥の俳句 見慣れたる山並の景鳥渡る 能口和子/渡り鳥の俳句 雲晴れて光りて飛ぶは渡り鳥 杉林義男/渡り鳥の俳句 鳥渡る天女舞ひしを思ふ余呉 門田窓城/渡り鳥の俳句 出港のフェリーの汽笛鳥渡る 高柳ゆうこ/渡り鳥の俳句 山裾の白む空より鳥渡る 三村長閑/渡り鳥の俳句 東へ里の朝を鳥渡る 森本順子/渡り鳥の俳句 鳥渡る空一枚を使ひきり 有馬たく/渡り鳥の俳句 渡り鳥みるみる小さくなりにけり 和泉清一/渡り鳥の俳句 鳥渡るお召し車列を追ひ申す 野田ゆたか/渡り鳥の俳句 村文香/鵙の俳句 朝よりの鵙の高音や句友の忌 野田ゆたか