10-d-21
[季節] 晩秋(10月) 生活季題
[季題] 新藁(しんわら)
[副題] 今年藁(ことしわら)
刈りたての稲から取った藁。まだ青みが残っており清々しく爽やかな匂いがする。
かつては秋の夜長の夜なべ仕事に新藁で新年用の注連飾りを編み・縄を綯い・俵を作り・草鞋や草履を編んだものであった。
近年用いられている稲刈機は刈取・脱穀・藁の裁断・裁断後の藁の散布を一連の作業としていて藁は手元に残らない。
注連飾り用など残す藁は別に稲架干し・脱穀作業をして藁を残すこととなる。
新藁の俳句 清月歳時記/野田ゆたか遍 haiku noda yutaka saijiki 例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。京都清月庵 木津川市 大阪清月庵 枚方市 有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかは、インターネット俳句「清月」を主宰しています。[季節] 晩秋を主に三秋 10月を主に8月から10月 生活季題[季題] 新藁(しんわら)[副題] 今年藁(ことしわら)刈りたての稲から取った藁。まだ青みが残っており清々しく爽やかな匂いがする。かつては秋の夜長の夜なべ仕事に新藁で新年用の注連飾りを編み・縄を綯い・俵を作り・草鞋や草履を編んだものであった。近年用いられている稲刈機は刈取・脱穀・藁の裁断・裁断後の藁の散布を一連の作業としていて藁は手元に残らない。注連飾り用など残す藁は別に稲架干し・脱穀作業をすることとなる。▼新藁の俳句 蒼ほのと残りて親し今年藁 門田窓城▼新わらの俳句 新藁の香の流れ来る風の道 松山寿美▼新藁の俳句 林道を新藁載せし車行く 山本青水▼新藁の俳句 新藁のやわらかな日の匂ひだく 市原遊亀▼しんわらの俳句 女手に積む新藁の匂ひかな 松井芳朗▼しんわらの俳句 ふくいくの新藁の香に田仕舞す 樋口千恵▼新藁の俳句 新藁をほぐす翁の手馴れかな 野田ゆたか