10-d-11
007.gif
[季節] 晩秋(10月)        生活季題

[季題] 稲架(はざ)

[副題] 稲掛(いねかけ)  掛稲(かけいね)
 
    稲架(はで)山陰地方の呼び名
 
 
 刈った稲を掛け乾燥させるための木組み。
 
 普通は一段の稲架だが北陸・出雲(いずも)地方などには段数の多い
 
ものもある。
 
 乾燥した地域では田の面や畦に並べて干すことができる。
 
 稲刈から脱穀まで行う機械刈が普及し乾燥が脱穀後に機械乾燥され
 
ることなどから稲架の景を見かけることが極めて少なくなった。
▼次へ
▼次へ
▲先頭へ
▲先頭へ
稲架の俳句 清月俳句歳時記10月の地理俳句のページです。編者野田ゆたかは、インターネット俳句「清月」を主宰しています。例句は、原則旧仮名遣い・有季定型・伝統俳句です。 [季節] 晩秋(10月) 生活季題 [季題] 稲架(はざ) [副題] 稲掛(いねかけ) 掛稲(かけいね) 刈った稲を掛けわたし乾燥させるための木組み。普通は一段の稲架だが、北陸・出雲(いずも)地方などには段数の多いものもある。乾燥した地域では田の面や畦に並べて干すことができる。 稲刈から脱穀まで行う機械刈が普及し乾燥が脱穀後に機械乾燥されることなどから稲架の景を見かけることが極めて少なくなった。 稲架の俳句 稲架解けば蔵王の裾野展けゆく 姉歯義ひろ 稲架の俳句 葛城の麓に迫る稲架襖 西村舟津 稲架の俳句 蔵王の夕陽煌々稲架襖 南部静季 稲架の俳句 脱藩の道隠し田の小さき稲架 市原遊亀 稲架の俳句 稲架高く能登の海鳴遠ざけり 稲福昌一 稲架の俳句 ニタ三棹稲架立つ峠過疎進む 村上唯志 稲架の俳句 蓬莱山雲一片の稲架日和 本郷智子 稲架の俳句 並び立つ稲架の匂ひや日暮道 阿部和雄 稲架の俳句 閑けさや稲架の膨らむ峡の村 長嶺 勇 稲架の俳句 畦道の匂い香し稲架並ぶ 八島厚子 稲架の俳句 掛稲や円山川の土手続く 加藤ひかり 稲架の俳句 ねんごろに老の一徹稲架襖 樋口千恵 稲架の俳句 幾段も稲掛けならび日の匂ひ 久保田昌子 稲架の俳句 棒稲架の谷の曲れば谷に沿ひ 山本青水 稲架の俳句 稲架日和棚田に沿ひて耶蘇の裔 竹中三津子 稲架の俳句 近道の掛稲匂ふ畦を行く 松宮育子 稲架の俳句 山間にひらけ里田の稲架襖 森本順子 時戻る久しき里は稲架の列 木村宏一 稲架の景失せて久しき機械農 野田ゆたか