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[季節] 晩秋(10月)        時候季題
 
[季題] 冷まじ(すさまじ)
 
[副題] なし
 

 秋の冷気のやや強いもので晩秋に秋冷がつのる感覚をいう。
 
 「すさまじ」は「荒(すさ)ぶ」から出た語でそもそもはものごとが荒れ衰える意。
 
 冬の寒さとまではいかないが体に強く響く感じの寒さをいう。
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冷まじの俳句 清月歳時記/野田ゆたか遍 haiku noda yutaka saijiki 例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。京都清月庵 木津川市 大阪清月庵 枚方市 有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかは、インターネット俳句「清月」を主宰しています。[季節] 晩秋(10月)時候季題[季題] 冷まじ(すさまじ)[副題] なし。秋の冷気のやや強いもので晩秋に秋冷がつのる感覚をいう。「すさまじ」は「荒(すさ)ぶ」から出た語でそもそもはものごとが荒れ衰える意。冬の寒さとまではいかないが体に強く響く感じの寒さをいう。<例句>/冷まじの俳句 冷まじや百歳像の小町とは 西ア佐知/冷まじの俳句 荒削る円空佛の冷まじや 西川寿賀子/すさまじの俳句 冷まじや間歩に恨みの鏨あと 稲福昌一/すさまじの俳句 警策の音冷まじき座禅堂 西村舟津/すさまじの俳句 冷まじやこれほど迄の忘れ癖 門田窓城/冷まじの俳句 冷まじや四つの弾痕残る塔 奥田不二子/冷まじの俳句 冷まじやわが眼疑ふ事故現場 南部静季/冷まじの俳句 冷まじや首洗ひ井戸水濁る 松山寿美/冷まじの俳句 冷まじや仏ヶ浦の仏石 松宮育子/冷まじの俳句 冷まじや籠りがちなる家居かな 土井木賊/冷まじの俳句 冷まじや欠けしも笑顔野の仏 高橋泉也/冷まじの俳句 冷まじや邑に数多の兵の墓 池田幸恵/冷まじの俳句 冷まじや玉虫厨子に残る色 岸野幸子/冷まじの俳句 冷まじや石筍なべて仏の名 山本とも江/冷まじの俳句 十勝嶺の雲冷まじくなりにけり 三浦光芳/冷まじの俳句 冷まじや津波の牙に変り果て 辻 多津子/冷まじの俳句 すさまじや弾痕残る鉄兜 石崎そうびん/冷まじの俳句 冷まじき不動の滝や巌の苔(冷まじ) 池下よし子