10-a-01
[季節] 晩秋(10月) 時候季題
[季題] 秋惜む(あきをしむ/あきおしむ)
[副題] なし。
去り行く秋を惜しむこと。
詠嘆的な心が言葉自体に強く篭っていて物淋しさを感じさせる。
<送り仮名>
文語 惜む=「む」の一字を送る。
口語 惜しむ=「しむ」の二字を送る。
惜しむの俳句 清月歳時記/野田ゆたか遍 haiku noda yutaka saijiki 例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。京都清月庵 木津川市 大阪清月庵 枚方市 有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかは、インターネット俳句「清月」を主宰しています。[季節] 晩秋(10月)時候季題[季題] 秋惜む(あきをしむ/あきおしむ)[副題] なし。 去り行く秋を惜しむこと。 詠嘆的な心が言葉自体に強く篭っていて物淋しさを感じさせる。<送り仮名>文語 惜む=「む」の一字を送る。口語 惜しむ=「しむ」の二字を送る。<例句>/秋惜しむの俳句 連れ立ちて来て一人づつ秋惜む 西ア佐知/秋惜しむの俳句 終刊の一誌と秋を惜しむなり 岡崎桜雲/秋惜しむの俳句 羅浮山てふ古りたる庵に秋惜む 西村舟津/秋惜しむの俳句 かわらけを飛ばして島の秋惜む 稲福昌一/秋惜しむの俳句 殉教の村を訪ねて秋惜む 池末あけみ/秋惜しむの俳句 大伽藍くまなく巡り秋惜む 松山寿美/秋惜しむの俳句 橋多き水の浪速の秋惜む 奥田不二子/秋惜しむの俳句 ロッヂより上高地の山秋惜む 長嶺 勇/秋惜しむの俳句 これよりは鎖す山小屋秋惜む 森本恭生/秋惜しむの俳句 過ぎ去りしあれやこれやに秋惜む 和泉清一/秋惜しむの俳句 振り返り適塾に秋惜みけり 辻多津子/秋惜しむの俳句 モーツァルト聴きつつひとり秋惜む 高橋泉也/秋惜しむの俳句 秋惜む小さな旅の小京都 山中明石/秋惜しむの俳句 吹く風に近江の秋を惜みけり 保坂道子/秋惜しむの俳句 榧の実の古事を聞きつつ秋惜む 西岡甲子/秋惜しむの俳句 秋惜む遠出の靴を仕舞ひつつ 阿部陽子/秋惜しむの俳句 トパーズの指輪を見つめ秋惜む 橋本典子/秋惜しむの俳句 チベットの曼陀羅拝し秋惜む 小林圭子/秋惜しむの俳句 水上バス城見街見て秋惜む 水野惠以/秋惜しむの俳句 茅葺の茶室望みて秋惜む 小川和子/秋惜しむの俳句 貫之の邸址珊に憩ひ秋惜む 正木和子/秋惜しむの俳句 秋惜む目に空の色雲の色 伊藤知子/秋惜しむの俳句 この雨で秋も終りと思ひけり 川崎孝二/秋惜しむの俳句 結願の寺に詣でて秋惜む 橋本幸子/秋惜しむの俳句 フルートの余韻に秋を惜みけり 水野良子/秋惜しむの俳句 秋惜むカメラ閃光幾そ度 山本とも江/秋惜しむの俳句 玄海の離鳥に夫と秋惜む 伊藤悦子/秋惜しむの俳句 孫の手を借りて城山秋惜む 栗林清揺/秋惜しむの俳句 古今集の庭のタ映え秋惜む 市原遊亀/秋惜しむの俳句 秋澄むや蝦夷地を望む大間崎 松宮育子/秋惜しむの俳句 秋惜む雑木と心同じゆうす 野田ゆたか