09-g-20
[季節] 仲秋(9月) 植物季題
[季題] 曼珠沙華(まんじゆさげ/まんじゅさげ)
[副題] 彼岸花(ひがんばな)
曼珠沙華(まんじゆしやげ/まんじゅしゃげ)
秋の彼岸ごろ地下の鱗茎から30〜50センチの花茎を伸ばしその頂に蕊の長い赤い炎のような花をいくつも輪状に開く。
花後細い葉が出て翌年春に枯れる。
鱗茎は澱粉を多量に含み古くは有毒だが晒して救荒食物とするため畑の傍らや墓地など人里に近い所に植えられた。
近縁に白花曼珠沙華がある。
曼珠沙華の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 仲秋(9月)の俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句など有季定形・伝統的俳句から抽出しています。編纂者は、大阪清月庵主 清月俳句会主宰の野田ゆたかです。[季節] 仲秋(9月)植物季題[季題] 曼珠沙華(まんじゆさげ/まんじゅさげ)[副題] 彼岸花(ひがんばな)曼珠沙華(まんじゆしやげ/まんじゅしゃげ)▼副題『彼岸花』の例句ページへ リンク秋の彼岸ごろ地下の鱗茎から30〜50センチの花茎を伸ばしその頂に蕊の長い赤い炎のような花をいくつも輪状に開く。花後細い葉が出て翌年春に枯れる。鱗茎は澱粉を多量に含み古くは有毒だが晒して救荒食物とするため畑の傍らや墓地など人里に近い所に植えられた。近縁に白花曼珠沙華がある。<例句>/曼珠沙華の俳句 蔓珠沙華萎えて柳生へ道険し 村上唯志/曼珠沙華の俳句 蛸壷に投入れてある曼珠沙華 岡村紀洋/曼珠沙華の俳句 奥飛騨の棚田ふちどる曼珠沙華 吉井竹志/曼珠沙華の俳句 赤どつと白ほつほつの曼珠沙華 西崎佐知/曼珠沙華の俳句 二上の裾燃えたたせ曼珠沙華 松山寿美/曼珠沙華の俳句 曼珠沙華無名戦士の墓に燃ゆ 稲福昌一/曼珠沙華の俳句 機町の廃れて久し蔓珠沙華 森本恭生/曼珠沙華の俳句 唐突にどどつと咲きて曼珠沙華 門田窓城/曼珠沙華の俳句 真つすぐに土手独り占め曼珠沙華 岩井純子/曼珠沙華の俳句 通院の此処が近道曼珠沙華 南部静季/曼珠沙華の俳句 曼珠沙華在所に遠き芭蕉句碑 貫野 浩/曼珠沙華の俳句 咲くまでは楚々と細身に曼珠沙華 池下よし子/曼珠沙華の俳句 直立のまま燃え尽きし曼珠沙華 林 雄次郎/曼珠沙華の俳句 蘇我邸の焼跡辺り曼珠沙華 石崎そうびん/曼珠沙華の俳句 うたかたの華やぎ秘めて曼珠沙華 市原遊亀/曼珠沙華の俳句 曼珠沙華白花ひとつ楚々として 山口美琴/曼珠沙華の俳句 遺跡野へいつもこの道曼珠沙華 伊藤悦子/曼珠沙華の俳句 黄昏れてこれほどの赤曼珠沙華 橋本典子/曼珠沙華の俳句 無住寺に今を盛りの曼珠沙華 青木菅子/曼珠沙華の俳句 畔々に赤き鉢巻曼珠紗華 木村宏一/曼珠沙華の俳句 弘法の佇ちし塚跡曼珠沙華 鈴木かね/曼珠沙華の俳句 狐火となりて暮れゆく曼珠沙華 川上真太郎/曼珠沙華の俳句 夢残す久邇の都の曼珠沙華 松竹すすむ/曼珠沙華の俳句 畦道に凛と咲きゐる曼珠沙華 山田笑子/曼珠沙華の俳句 門一歩池を縁取る曼珠沙華 阿部和雄/曼珠沙華の俳句 母遠し父なお遠し曼珠沙華 阿部陽子/曼珠沙華の俳句 朱のリボン解きたる如き曼珠沙華 堀尾早苗/曼珠沙華の俳句 明日香路の畦をつなぎて曼珠沙華 伊藤弥生/曼珠沙華の俳句 曼珠沙華人影もなき無人駅 奥野品子/曼珠沙華の俳句 落日を独り占めして曼珠沙華 岩井純子/曼珠沙華の俳句 刈り残すひとところ燃ゆ曼珠沙華 橋本幸子/曼珠沙華の俳句 曼珠沙華童の歌の通り過ぐ 金城博之/曼珠沙華の俳句 畦道にやたらと咲きぬ曼珠沙華 古川春美/曼珠沙華の俳句 曼珠沙華歯っ欠け花と呼ぶ子達 山口丘刀/曼珠沙華の俳句 曼珠沙華咲きて棚田でありしこと 山田行恵/曼珠沙華の俳句 曼珠沙華棚田を仕切る色として 山縣伸義/曼珠沙華の俳句 黄金田を区切りて燃ゆる曼珠沙華 松宮育子/曼珠沙華の俳句 山あひの畦燃え立ちて曼珠沙華 森本順子/曼珠沙華の俳句 総立ちで棚田見守る曼珠沙華 川崎郁子/曼珠沙華の俳句 燃えいづるごとくに咲きて曼珠沙華 八島厚子/曼珠沙華の俳句 喪に服す日日に咲くなり曼珠沙華 藤戸寿枝/曼珠沙華の俳句 幸うすき姉の忌近し曼珠沙華 柏村陽子/曼珠沙華の俳句 奈良坂のここに始まる曼珠沙華 野田ゆたか