09-b-01
[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)天文季題
[季題] 鰯雲(いわしぐも)
[副題] 鱗雲(うろこぐも) 鯖雲(さばぐも)
真青に澄んだ上空5,000〜13,000mに発生する巻積雲の小さな白い雲片の集まりが空一面に広がっているのをいう。
名は「鰯の群のように見えること」からとか「雲が出ると鰯が大漁になる」ことからとかいわれている。
雲が魚の鱗のように見えるので地方によっては鱗雲・鯖の背の斑紋のように見えるので鯖雲とも呼ばれる。
また地方によってはこの雲が出ると降雨の前兆とも台風の前兆ともいわれる。
鰯雲の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 仲秋(9月)の俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句など有季定形・伝統的俳句から抽出しています。編纂者は、大阪清月庵主 清月俳句会主宰の野田ゆたかです。[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)天文季題[季題] 鰯雲(いわしぐも)[副題] 鱗雲(うろこぐも)鯖雲(さばぐも)▼副題『鱗雲』の例句ページへ リンク 真青に澄んだ上空5,000〜13,000mに発生する巻積雲の小さな白い雲片の集まりが空一面に広がっているのをいう。 名は「鰯の群のように見えること」からとか「雲が出ると鰯が大漁になる」ことからとかいわれている。 雲が魚の鱗のように見えるので地方によっては鱗雲・鯖の背の斑紋のように見えるので鯖雲とも呼ばれる。 また地方によってはこの雲が出ると降雨の前兆とも台風の前兆ともいわれる。<例句>/鰯雲の俳句 沖かけて水平線へ鰯雲 稲福昌一/鰯雲の俳句 わだつみの落暉に染まる鰯雲 山ロ正秋/鰯雲の俳句 一湾の空を広げて鰯雲 西ア佐知/鰯雲の俳句 火口湖の写しきれざる鰯雲 姉歯義ひろ/鰯雲の俳句 遅々なるも流れ止めず鰯雲 林 雄次郎/鰯雲の俳句 大川の水動かざる鰯雲 松山寿美/鰯雲の俳句 喜寿未だ余生にあらず鰯雲 高橋泉也/鰯雲の俳句 石仏の里はどこまで鰯雲 山田行恵/鰯雲の俳句 牧牛の下山間近しいわし雲 八巻年子/鰯雲の俳句 相輪を仰げば高し鰯雲 長嶺 勇/鰯雲の俳句 馬跳びの躊躇する子よ鰯雲 貫野 浩/鰯雲の俳句 球児等のグランド整備鰯雲 土屋 勝/鰯雲の俳句 逆さ冨士藍濃き湖にいわし雲 湯沢正枝/鰯雲の俳句 落日にとりとめもなく鰯雲 橋本幹夫/鰯雲の俳句 待つことも待たるることも鰯雲 橋本典子/鰯雲の俳句 くっきりと夜の空占むる鰯雲 森島緋紗江/鰯雲の俳句 蔵王への道にある湖鰯雲 山口丘刀/鰯雲の俳句 校舎より合唱の声いわし雲 金城博之/鰯雲の俳句 歩み初む孫の動画や鰯雲 池下よし子/鰯雲の俳句 鳴き砂と倦むまで興じ鰯雲 布野 壽/鰯雲の俳句 結願を指折り数ふ鰯雲 石崎そうびん/鰯雲の俳句 鰯雲映し魚影のなきお釜 田川栄/鰯雲の俳句 クレーンの伸び切る空の鰯雲 正木和子/鰯雲の俳句 七島を望む下田に鰯雲 田村公平/鰯雲の俳句 鰯雲話弾んで来たりけり 渡邉春生/鰯雲の俳句 払暁の日に染まりゆく鰯雲 伊藤悦子/鰯雲の俳句 鰯雲向こうの丘の風車まで 堤 千鶴子/鰯雲の俳句 鰯雲鉄橋渡る一輌車 中橋京子/鰯雲の俳句 手抜きせず七十路を生くそ鰯雲 岩井純子/鰯雲の俳句 新築の空にひろごる鰯雲 井川芳子/鰯雲の俳句 鰯雲湖より伸びし膳所城址 野田ゆたか