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[季節] 初秋(8月16日夜)      行事季題

[季題] 流灯(りうとう/りゅうとう)

[副題] 灯籠流し(とうろうながし)
 
 
 盂蘭盆の最後の日の夕方に灯籠に火を付けて川や海に流すのをいう。
 
 真菰で舟形に作った物や板の上に絵灯籠を据え付けたものが多い。
 
 白紙を貼ったのみの角形の灯籠が灯って水に浮かぶさまはことに哀れに美しい。
 
 
※ 盂蘭盆に関わる俳句は、伝統的に初秋行事として月遅れの盆が詠まれます。
 
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流灯の俳句 野田ゆたか編纂清月俳句歳時記俳句・行事の俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。京都清月庵 木津川市 大阪清月庵 枚方市 有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、日本伝統俳句協会会員でホトトギス及び未央でご指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 初秋(8月16日夜) 行事季題 [季題] 流灯(りうとう/りゅうとう) [副題] 灯籠流し(とうろうながし) 盂蘭盆会の最後の日の夕方、灯籠に火を付けて川や海に流すのをいう。 真菰で舟形に作った物や板の上に絵灯籠を据え付けたものが多い。 白紙を貼ったのみの角形の灯籠が灯って水に浮かぶさまは、ことに哀れに美しい。<例句>流灯会の俳句 洲のありて水路築けり流灯会 舘野翔鶴/流灯の俳句 遠ざかりゆくもの過去と流灯と 村上唯志/流灯の俳句 流灯の瀬を離れざるひとつあり 稲福昌一/流灯の俳句 流燈を積みて汐待つ繋り舟 横田寿賀子/流灯の俳句 流灯を呑みつくしたる海の闇 西ア佐知/流灯の俳句 流灯に躊躇の間合ありにけり 林雄次郎/流灯の俳句 流灯の海一線を引き延ばし 門田窓城/流灯の俳句 流燈の揺れそびれつつ闇に消ゆ 吉井竹志/流灯の俳句 七つ浦一つの浦の流燈会 貫野 浩/流灯の俳句 流灯の離れつ寄りつ遠ざかる 清水恵山/流灯の俳句 流灯の五千ダム湖をおおひけり 秋山英身/流灯の俳句 橋脚に木魚の響き流灯会 小笠原ひろみ/流灯の俳句 流燈の躊躇ふごとく岸離れ 石崎そうびん/流灯の俳句 流燈に順番待ちの河原かな 南部静季/船灯篭の俳句 船灯籠淀みで別れを惜しみけり 駒田暉風/流灯の俳句 灯籠の五千流るるダム湖かな 中橋京子/流灯の俳句 手を離るとき流燈の頷づける 堀口まゆみ/流灯の俳句 流灯の悲しみ闇に残りけり 野田ゆたか