08-c-01
007.gif
[季節] 初秋(旧暦7月末日の深夜) 地理季題
 
[季題] 不知火(しらぬひ/しらぬい) 
 
[副題] なし
 
 
 九州の有明湾と八代海の沖合いに無数の光が明滅し横に広がって灯火のようにゆらめく現象があるいう。
 
 古くからその神秘と詩的な情景に関心が持たれ俳句では不思議の火として扱われる。
 
 火の原因について漁火が海面付近の冷気によって屈折し変化して見える現象という説が有力視されている。
 
 
 『日本書紀』には景行天皇(西暦310年106歳で崩御)の筑紫(現:福岡県筑紫野市)行幸の際・暗夜の海上に現れた火に従って船
 
を進め無事に帰還することができた・天皇がこの火の主は誰かと尋ねたところ誰も知らなかったことから「不知火」の名があるという。
不知火の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 August haiku a glossary of seasonal words for haiku poets noda yutaka/[季節] 初秋(旧暦7月末日の深夜)  地理季題[季題] 不知火(しらぬひ/しらぬい) [副題] なし。九州の有明湾と八代海の沖合いに無数の光が明滅し横に広がって灯火のようにゆらめく現象があるいう。古くからその神秘と詩的な情景に関心が持たれ俳句では不思議の火として扱われる。火の原因について漁火が海面付近の冷気によって屈折し変化して見える現象という説が有力視されている。『日本書紀』には景行天皇(西暦310年106歳で崩御)の筑紫(現:福岡県筑紫野市)行幸の際・暗夜の海上に現れた火に従って船を進め無事に帰還することができた・天皇がこの火の主は誰かと尋ねたところ誰も知らなかったことから「不知火」の名があるという。/不知火の俳句 わだつみの声不知火の向ふから 清水恵山