08-a-06
[季節] 初秋(8月) 時候季題
[季題] 残暑(ざんしよ/ざんしょ)
[副題] 秋暑し(あきあつし) 秋暑(しうしよ/しゅうしょ)
立秋を過ぎても暑さはまだ衰えない。
長い夏に耐えてきた身にとって更に続く残暑には凌ぎがたいものがあるがいつとはなく秋風が吹き始める。
残暑の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 August haiku a glossary of seasonal words for haiku poets noda yutaka/[季節] 初秋(8月)時候季題[季題] 残暑(ざんしよ/ざんしょ)[副題] 秋暑し(あきあつし)秋暑(しうしよ/しゅうしょ)▼副題『秋暑し』の例句へ ▼副題『秋暑』の例句へ立秋を過ぎても暑さはまだ衰えない。長い夏に耐えてきた身にとって更に続く残暑には凌ぎがたいものがあるがいつとはなく秋風が吹き始める。/残暑の俳句 出展の準備残暑にかまはれず 岡崎桜雲/残暑の俳句 船員のシャツをマストに干す残暑 姉歯義ひろ/残暑の俳句 残暑なほ募らす午下の俄雨 稲福昌一/残暑の俳句 留守をせし我が家残暑の居すわれり 松山寿美/残暑の俳句 浦然と残暑一挙に解きし雨 岡村紀洋/残暑の俳句 飛ぶ鳥も落ちてきそうな残暑かな 西村舟津/残暑の俳句 大津絵の鬼に残暑の厳しかり 貫野 浩/残暑の俳句 碧空に瓦は残暑を照返し 駒田暉風/残暑の俳句 買物の残暑の傘を折りたたむ 長嶺 勇/残暑の俳句 遣り水に追はるる日々の残暑かな 松宮育子/残暑の俳句 風死して鳥影もなき残暑かな 水野良子/残暑の俳句 知恵の輸のなかなか抜けぬ残暑かな 田中由美子/残暑の俳句 給油所のセルフサービス街残暑 池下よし子/残暑の俳句 買物の重くなりたる残暑かな 川崎孝二/残暑の俳句 終業時まだ暮れ残る残暑かな 中村妙子/残暑の俳句 鳴き寄りて鴉残暑の畑荒らす 藤戸寿枝/残暑の俳句 よさこいの準備着々残暑かな 久保田昌子/残暑の俳句 雨を待つ残暑厳しく身に応へ 清水恵山/残暑の俳句 不機嫌を持て余しゐる残暑かな 阿部陽子/残暑の俳句 電話みな秋暑嘆くにはじまりて 西野一朗/残暑の俳句 残暑なほ記録破りの日のつづく 山中明石/残暑の俳句 出かけるも億劫になる残暑かな 奥野品子/残暑の俳句 残暑では片付けられぬ気温かな 池田幸恵/残暑の俳句 雑草の延び放題の庭残暑 奥田不二子/残暑の俳句 高尾山下りて残暑の世俗かな 金城博之/残暑の俳句 老犬の長き欠伸や庭残暑 柏村陽子/残暑の俳句 稻作の遅れを急かす残暑かな 高橋十五/残暑の俳句 山荘の残暑ほてりの石畳 菊池茂吉/残暑の俳句 溜息の癖となりたる残暑かな 布野 壽/残暑の俳句 老猫の四肢放り投ぐ残暑かな 林 雄次郎/残暑の俳句 六道に残る暑さの珍皇寺 野田ゆたか