08-a-05
[季節] 初秋(8月) 時候季題
[季題] 秋めく(あきめく)
[副題] なし。
8月の声を聞くと山や川などの風物のたたずまいは目に見えて秋らしくなる。
8月も末になると目にも耳にもはっきりと秋を感じるようになる。
秋めくの俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 August haiku a glossary of seasonal words for haiku poets noda yutaka/[季節] 初秋(8月)時候季題[季題] 秋めく(あきめく)[副題] なし。8月の声を聞くと山や川などの風物のたたずまいは目に見えて秋らしくなる。8月も末になると目にも耳にもはっきりと秋を感じるようになる。/秋めくの俳句 秋めくや熊野古道は翳深く 西ア佐知/秋めくの俳句 秋めくや夜のしじまに筆おけば 岡崎桜雲/秋めくの俳句 秋めくや園のベンチに語り合ひ 西川寿賀子/秋めくの俳句 空よりも風に秋めく心あり 近藤清女/秋めくの俳句 後より思わぬ風の秋めきぬ 松山寿美/秋めくの俳句 波やさし秋めく淡海浦曲かな 橋本正勝/秋めくの俳句 雨止みて湖渡る風秋めきぬ 土井木賊/秋めくの俳句 甘樫に佇てば万象秋めける 山田行恵/秋めくの俳句 外に出づる今朝の気配の秋めきぬ 長嶺 勇/秋めくの俳句 打ち寄する波も秋めき砂ならす 藤戸寿枝/秋めくの俳句 秋めくや機影高きに空の青 池下よし子/秋めくの俳句 境内の箒目清し秋めきぬ 梅田澄子/秋めくの俳句 潮目かく海に秋めく空の色 田中雍子/秋めくの俳句 一夜さの雨に秋めく朝となり 伊藤悦子/秋めくの俳句 昨夜雨にぐっと秋めく旅日和 松阪久美子/秋めくの俳句 秋めきぬ鉄瓶の鏡目立ちけり 阿形公枝/秋めくの俳句 一水のきらめく流れ秋めきぬ 奥田不二子/秋めくの俳句 詣で来て山風すでに秋めける 加藤ひかり/秋めくの俳句 家々の灯りのやさし秋めきぬ 吉田静代/秋めくの俳句 寺の庭秋めく自然満喫す 久保田昌子/秋めくの俳句 どことなく秋の気配の庭に佇つ 橋本照子/秋めくの俳句 厨窓日射し和らぎ秋めきぬ 山本とも江/秋めくの俳句 茂りたる杜の静けさ秋めきぬ 小川和子/秋めくの俳句 秋めくや散らかる雑多整理初む 大西吉子/秋めくの俳句 秋めきて心のゆとり取り環す 大畠宮子/秋めくの俳句 秋めくや夕日に尾翼耀へり 池田幸恵/秋めくの俳句 夜半の雨秋めく音となりゐたり 辻 多津子/秋めくの俳句 秋めくや風しなやかに曲る路地 渡辺伝三/秋めくの俳句 秋めきし風の包みし磨崖佛 嶋 きさ子/秋めくの俳句 裏山に雲すっぽりと秋めけり 湯澤正枝/秋めくの俳句 存分に働き影の秋めきし 野田ゆたか