08-a-02
[季節] 初秋(8月) 時候季題
[季題] 新涼(しんりやう/しんりょう)
[副題] 秋涼し(あきすずし) 秋涼(しうりやう/しゅうりょう)
涼新た(りやうあらた/りょうあらた)
秋に初めて催す涼しさをいう。
夏の暑さの中の一時的な涼しさとは違って甦るような新鮮な情感があり季節が変わったことを感じさせる。
肌を吹き過ぎる乾燥した涼風が心地よい。
新涼の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 August haiku a glossary of seasonal words for haiku poets noda yutaka/[季節] 初秋(8月)時候季題[季題] 新涼(しんりやう/しんりょう)[副題] 秋涼し(あきすずし) 秋涼(しうりやう/しゅうりょう)涼新た(りやうあらた/りょうあらた)▼副題『秋涼し』の例句へ▼副題『涼新た』の例句へ秋に初めて催す涼しさをいう。夏の暑さの中の一時的な涼しさとは違って甦るような新鮮な情感があり季節が変わったことを感じさせる。肌を吹き過ぎる乾燥した涼風が心地よい。/新涼の俳句 新涼や記念の句帳使ひ初め 西ア佐知/新涼の俳句 新涼や門新しく人かはり 岡崎桜雲/新涼の俳句 病む妻の窓新涼の風入れる 岡村紀洋/新涼の俳句 雨上り風新涼でありにけり 西川壽賀子/新涼の俳句 新涼や縞のワイシャツ襟を立て 門田窓城/新涼の俳句 湖よりの風新涼と思ひけり 森本恭生/新涼の俳句 新涼や傘寿自祝の小さき旅 松山寿美/新涼の俳句 新涼の堰落つ水の白さかな 西村舟津/新涼の俳句 新涼や流るる雲も吹く風も 若林柾矢/新涼の俳句 新涼の風に出合ひて園の池 土井木賊/新涼の俳句 新涼や何ぞ手習ひ始めたく 布野 壽/新涼の俳句 新涼の万年筆の滑りかな 石崎そうびん/新涼の俳句 新涼や仏間の香のさゆらぎに 高橋泉也/庭師の俳句 庭師来て新涼の景狭庭にも 水野惠以/新涼の俳句 待ちかねし雨新涼を伴ひて 吉野濃菊/甲子園の俳句 球児去り甲子園早や新涼に 清水恵山/新涼の俳句 新涼の嵯峨野を往けば竹騒ぐ 前田甲山/新涼の俳句 新涼や旅のカタログ積上げて 北野美代子/新涼の俳句 新涼や潮騒遠く旅まくら 吉田静代/新涼の俳句 新涼や青山襞を正しけり 小笠原ひろみ/新涼の俳句 新涼や白さの残る足の裏 能口和子/新涼の俳句 新涼や湖にすつぽり逆さ富士 渡辺伝三/新涼の俳句 新涼や池きらめきて風渡る 藤戸寿枝/新涼の俳句 新涼や飛騨の酒蔵軒深き 西岡甲子/新涼の俳句 新涼や灯をこぼしつつ接岸す 宇都宮美智子/新涼の俳句 新涼や嶺より来たる里の朝 山口美琴/新涼の俳句 新涼や天地反して塩麹 池下よし子/新涼の俳句 新涼や水琴窟の音かすか 阿形公枝/新涼の俳句 身も軽く心も軽し風新涼 奥田不二子/新涼の俳句 虚子像に迎へられたる館新涼 加納幸子/新涼の俳句 新涼や旅のプランのメール打つ 笠井美和子/新涼の俳句 新涼の風に霊気のありにけり 岸野幸子/新涼の俳句 新涼の朝の目覚めの心地よく 橘川重/新涼の俳句 新涼や朝の露天湯一人じめ 及川輝子/新涼の俳句 新涼や湖すっきりと島一つ 橋本照子/新涼の俳句 新涼や富士の名水供花を挿し 戸本文雄/新涼の俳句 新涼や一筆書きの雲一筋 川崎郁子/新涼の俳句 新涼や一陣の風吹き抜けて 佐藤美和子/新涼の俳句 新涼や共に暮そと言ふ嫁御 山本とも江/新涼の俳句 新涼や五感引締め成す一事 市原遊亀/新涼の俳句 新涼や大正琴の古賀メロディー 東 嘉子/新涼の俳句 新涼の寄せ来る波の白さかな 小川和子/新涼の俳句 新涼やくるりと向きの変はる椅子 野田ゆたか