07-d-04
[季節] 晩夏を主に三夏(7月を主に5月から7月)生活季題
[季題] 打水(うちみづ/うちみず)
[副題] 水撒(みづまき/みずまき)
夏の昼下がりや夕方に暑さや埃を抑え涼風を呼ぶために庭・路地・店先などに水を打つこと。
水を打つと庭の木や草は蘇ったように緑を増し見た目にも涼しくまた草木から滴り落ちる雫にも清々しさを覚える。
打水の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 July haiku a glossary of seasonal words for haiku poets noda yutaka/[季節] 晩夏を主に三夏(7月を主に5月から7月)生活季題[季題] 打水(うちみづ/うちみず)[副題] 水撒(みづまき/みずまき)夏の昼下がりや夕方に暑さや埃を抑え涼風を呼ぶために庭・路地・店先などに水を打つこと。水を打つと庭の木や草は蘇ったように緑を増し見た目にも涼しくまた草木から滴り落ちる雫にも清々しさを覚える。/打水の俳句 門前にある橋本屋水を打つ 舘野翔鶴/打水の俳句 水打ちし石塀小路の点りそむ 村上唯志/打水の俳句 水打つて京の街角地蔵尊 宇都宮美智子/打水の俳句 水打つて新たな風を誘ひけり 長嶺 勇/打水の俳句 水打ちて寂と寺苑の石畳 吉野濃菊/打水の俳句 水打ちて庭引きしまる夕色に 松宮育子/打水の俳句 朝の門を開く宿坊水打ちて 松山寿美/打水の俳句 水打ちて生まれし風となりにけり 森本恭生/打水の俳句 打水に陽の匂い立つ夕べかな 林 雄次郎/打水の俳句 出迎への仕上げの水を打ちにけり 布野 壽/打水の俳句 打水や木曽路の茶屋にとろろそば 窪田 静/打水の俳句 参道に打水のあり風のあり 辻多津子/打水の俳句 水打って誘ひこみたや風の径 高橋泉也/打水の俳句 打水や風に散らばりひろごれる 綾井美/打水の俳句 たっぷりと打水されし宿に着く 奥田不二子/打水の俳句 打水も早や乾きたる夕間暮 加納幸子/打水の俳句 打水に石塀小路の暮れさそふ 吉田静代/打水の俳句 水打つも路地に湯気立つタベかな 橘川 重/打水の俳句 打水や老舗菓子屋の決まりごと 山本正晴/打水の俳句 水打って又打ってみる石畳 志村万香/打水の俳句 水打てば土の香りの舞ひ立ちぬ 清水恵山/打水の俳句 水打てば土の匂ひの風生まれ 大場比奈子/打水の俳句 水蒸気に揺れ撒水車遠ざかる 池田幸恵/打水の俳句 水打つて瞬に落ちつく砂ぼこり 竹内恵美子/打水の俳句 水打ちて風やわらかき夕べかな 辻本和子/打水の俳句 一番の客を迎へる水を打つ 田村公平/打水の俳句 打水にはしゃぎまわって幼き子 湯沢正枝/打水の俳句 打水を重ね客待つ小料理店 北川紀美子/打水の俳句 打水に生れし風の膨れゆく 野田ゆたか