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[季節] 仲夏(6月)         植物季題
 
[季題] さくらんぼ
 
[副題] 桜桃の実(あうたうのみ/おうとうのみ)
 
    桜桃(あうたう/おうとう)
 
 
 一重の桜はどの種類も小さいながら実を結ぶ。
 
 豆粒ほどで熟すると紅・紫となり落ちて土や舗道を染める。
 
 今日「さくらんぼ」といえば食用の西洋実桜の実をさす。
 
 直径1.5〜2.5センチの球形で色は淡紅・赤黄・真紅で艶があり美しい。
 
 美味で清々しい初夏の果物として喜ばれる。
 
 栽培には冷涼な気候が適する。
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木村宏一氏 撮影
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さくらんぼの俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 June haiku a glossary of seasonal words for haiku poets noda yutaka/[季節]仲夏(6月)植物季題[季題]さくらんぼ[副題]桜桃の実(あうたうのみ/おうとうのみ)桜桃(あうたう/おうとう)一重の桜はどの種類も小さいながら実を結ぶ。豆粒ほどで熟すると紅・紫となり落ちて土や舗道を染める。今日「さくらんぼ」といえば食用の西洋実桜の実をさす。直径1.5〜2.5センチの球形で色は淡紅・赤黄・真紅で艶があり美しい。美味で清々しい初夏の果物として喜ばれる。栽培には冷涼な気候が適する。/さくらんぼの俳句 記念誌祝ぐ句友と在りてさくらんぼ 南部静季/さくらんぼの俳句 仏壇の光集めてさくらんぼ 和泉清一/さくらんぼの俳句 熟れし色違へ照り映ゆさくらんぼ 吉井竹志/さくらんぼの俳句 さくらんぼ老いの弁当にも嬉し 山中明石/さくらんぼの俳句 さくらんぼ爺に残せと目で迫る 稲福昌一/さくらんぼの俳句 寄せ書きの向きはてんでにさくらんぼ 石崎そうびん/さくらんぼの俳句 さくらんぼ残る一つを妻が取り 高橋泉也/さくらんぼの俳句 さくらんぼままごとの児は丁寧語 池下よし子/さくらんぼの俳句 夕餉の灯映りて紅きさくらんぼ 阿部和雄/さくらんぼの俳句 太陽のあふれ届きしさくらんぼ 吉田静代/さくらんぼの俳句 さくらんぼ狩とて声の弾みけり 橋本幸子/さくらんぼの俳句 さくらんぼ一粒づつの甘さかな 鈴木芳子/さくらんぼの俳句 さくらんぼ夫婦の会話弾みけり 佐藤美和子/さくらんぼの俳句 祝賀会無事に終りてさくらんぼ 小林圭子/さくらんぼの俳句 湯上りの庭にたわわのさくらんぼ 上野和子/さくらんぼの俳句 さくらんぼたわわの枝を切り呉れし 森鳥緋紗江/さくらんぼの俳句 一画の売り場賑はふさくらんぼ 水野恵以/さくらんぼの俳句 さくらんぼ食べ放題とは豪勢な 川島踊子/さくらんぼの俳句 カクテルの青きに沈むさくらんぼ 柏村陽子/さくらんぼの俳句 幼な子の喜ぶ顔やさくらんぼ 八島厚子/さくらんぼの俳句 二百冊積み灯を映すさくらんぼ 山本宏子/さくらんぼの俳句 ガラス器のさくらんぼ絵に描きにけり 奥野品子/さくらんぼの俳句 疾走を緩めてカーブさくらんぼ 金城博之/さくらんぼの俳句 一粒に甘さ溢るるさくらんぼ 松岡推月/さくらんぼの俳句 さくらんぼ硝子器に盛り花やぎぬ 森永隆子/さくらんぼの俳句 看護婦の笑顔まぶしやさくらんぼ 足立山渓/さくらんぼの俳句 色づきて網かけられしさくらんぼ 池田幸恵/さくらんぼの俳句 ルビーめき葉裏に透けるさくらんぼ 中野千江子/さくらんぼの俳句 洗ひ上げ茎のまちまちさくらんぼ 辻本和子/さくらんぼの俳句 さくらんぼ数えて弾む子等の声 嶋きさ子/さくらんぼの俳句 さくらんぼいくつ食べても陽の甘味 野田ゆたか