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[季節] 仲夏を主に三夏(6月を主に5月から7月) 動物季題

[季題] 雨蛙(あまがへる/あまがえる)

[副題] 青蛙(あをがへる/あおがえる)
    枝蛙(えだかはづ/えだかわず)
 
 
        副題『青蛙』の例句へ
 
 
 体長4センチぐらい。木の葉や草の上に棲み夕立の前などにキャクキャクキャクと鳴く。目の後ろに黒線がある。
 
 体の色は葉の上では緑色であるが木の幹や地上に移るとたちまち茶色に変わる。
 
 指の先に吸盤があって吸付き枝の葉の上にとまることができるので枝蛙ともいう。
 
 俳句では、この蛙を「青蛙」とも呼ぶが動物学上の青蛙とは別種である。
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雨蛙の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。[季節] 仲夏を主に三夏(6月を主に5月から7月)動物季題[季題] 雨蛙(あまがへる/あまがえる)[副題] 枝蛙(えだかはづ/えだかわず)青蛙(あをがへる/あおがえる)副題『青蛙』の例句へ。木の葉や草の上に棲み夕立の前などにキャクキャクキャクと鳴く。体長4センチぐらいで目の後ろに黒線がある。体の色は葉の上では緑色であるが木の幹や地上に移るとたちまち茶色に変わる。指の先に吸盤があって吸付き枝の葉の上にとまることができるので枝蛙ともいう。俳句では、この蛙を「青蛙」とも呼ぶが動物学上の青蛙とは別種である。<例句>雨蛙の俳句 雨蛙庭は修羅なる木の下も 南部静季/雨蛙の俳句 雨兆しじっと踏ん張る雨蛙 山田笑子/雨蛙の俳句 手にのせて子に見せまわる雨蛙 松岡推月/雨蛙の俳句 雨蛙葉裏にひたとつきて鳴く 橘川 重/雨蛙の俳句 棲みついて葉影にひそと雨蛙 辻本和子/雨蛙の俳句 昼も鳴く岩尾不動の雨蛙 東 嘉子/雨蛙の俳句 黒雲や跳ねる構への雨蛙 清水恵山/雨蛙の俳句 庭蛙雨の気配を察しけり 八木 徹/雨蛙の俳句 俳聖の詠みたる池の雨蛙 伊藤悦子/雨蛙の俳句 雨蛙吾にも欲しやその軽さ 北野美代子/雨蛙の俳句 雨蛙葉に染まりつゝ大地踏み 岩本幸子/雨蛙の俳句 雨蛙鳴く庭園を歩きけり 西野和子/雨蛙の俳句 葉の裏に隠れ上手の雨蛙 及川輝子/雨蛙の俳句 草むしる手元一跳び雨蛙 津田喜美/雨蛙の俳句 雨蛙陽射し避けつつひくひくと 堀江桃雀/雨蛙の俳句 輪唱もソロもありけり雨蛙 渡邉春生/雨蛙の俳句 雨蛙夜の玻璃戸に張りつきし 桜田 貞/雨蛙の俳句 身をひそめ墓前の花器に雨蛙 池下よし子/雨蛙の俳句 旅人を覗き見てゐる枝蛙 橋本幹夫/雨蛙の俳句 葉の色に溶け込んでゐし雨蛙 野田ゆたか