06-b-02
[季節] 仲夏(6月) 天文季題
[季題] 五月闇(さつきやみ)
[副題] なし。
五月闇の「五月」は旧暦の五月(梅雨月)をさす。
梅雨や五月雨の降るころの厚い雲に覆われたころの暗さをいう。
夜は月も出ぬ漆黒の闇で「あやめもわかぬ五月闇」などといわれたりする。
また昼間の雲に覆われた暗いものも五月闇と詠まれる。
五月闇の俳句 清月俳句歳時記6月の天文俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかは、平成24年1月現在、インターネット俳句「清月」を主宰しています。五月闇の俳句/俳句歳時記/野田ゆたか編纂 ネット俳句 [季節] 仲夏(6月) 天文季題 [季題] 五月闇(さつきやみ) [副題] なし。 五月雨の降るころの厚い雲に覆われたころの暗さをいう。夜は月も出ぬ漆黒の闇で「あやめもわかぬ五月闇」などといわれたりする。 また昼間の雲に覆われて暗いものも五月闇と詠まれる。 人拒む古墳山なり五月闇 西崎佐知 不動堂一灯淡く五月闇 宇都宮美智子 廟所へと五月闇なる石畳 松山寿美 燭捧ぐ霊狐の堂の五月闇 西村舟津 五月闇かすかに揺れる漁りの灯 高橋泉也 本堂の重き扉や五月闇 嶋きさ子 杉戸絵の虎の牙むく五月闇 土屋 勝 辻地蔵一?の香の五月闇 土井木賊 五月闇太平洋の潮匂ふ 和泉清一 五月闇連絡船も滞る 北川紀美子 阿武隈の水音荒し五月闇 南部静季 鳴神の洞窟深し五月闇 田川 栄 五月闇追われる様に着く家路 瀧尻久美子 針に糸通すに労す五月闇 大西吉子 経堂へ回廊きしむ五月闇 清水恵山 門灯の灰かに潤む五月闇 菅沼良子 石を打つ堂の雨垂れ五月闇 戸本文雄 首堂に鎮もる一碑五月闇 岸野幸子 旋盤の鉄くず匂ふ五月闇 野田ゆたか 五月闇の「五月」は旧暦の五月(梅雨月)をさす。