05-g-20
[季節] 初夏(5月) 植物季題
[季題] 若楓(わかかへで/わかかえで)
[副題] なし。
色鮮やかに萌え茂った楓の若葉をいう。
楓は秋の紅葉の見事なことで知られているが初夏の風に揺らぐ薄緑の若葉は明るく目覚めるばかりで紅葉に匹敵する美しさがある。
若楓の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いの有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 May haiku a glossary of seasonal words for haiku poets/[季節] 初夏(5月)植物季題[季題] 若楓(わかかへで/わかかえで)[副題] なし。色鮮やかに萌え茂った楓の若葉をいう。楓は秋の紅葉の見事なことで知られているが初夏の風に揺らぐ薄緑の若葉は明るく目覚めるばかりで紅葉に匹敵する美しさがある。/若楓の俳句 三重の塔に色映ゆ若楓 西川寿賀子/若楓の俳句 若楓柔らかき風纏ひをり 西ア佐知/若楓の俳句 やはらかに日と風遊ぶ若楓 門田窓城/若楓の俳句 蓬莱の島は池心に若楓 西村舟津/若楓の俳句 若楓順路明るくなりにけり 池末あけみ/若楓の俳句 石仏のお顔に夕日若楓 林雄次郎/若楓の俳句 若楓雨の雫を染めにけり 長嶺勇/若楓の俳句 磨崖仏笑みて在せり若楓 吉井竹志/若楓の俳句 若楓洩れ日に遊ぶ三輸車 高橋泉也/若楓の俳句 若楓芭蕉も訪ひし国分寺 姉歯義ひろ/若楓の俳句 土の香のあふるる器青楓 土舘イサ/若楓の俳句 若楓庭に干さるる剣道着 南部静季/若楓の俳句 間道の空も紺青若楓 土井木賊/若楓の俳句 若楓明るさ拡げゆく彩に 辻多津子/若楓の俳句 若楓萌えて明るき永観堂 松山寿美/若楓の俳句 志士若き御霊の柱若楓 池下よし子/若楓の俳句 木洩れ日の光る渓流若楓 吉田静代/若楓の俳句 若楓揺れては止る風のあり 松阪久美子/若楓の俳句 蔵屋敷白壁に映ゆ若楓 吉野濃菊/若楓の俳句 明るさの影を重ねて若楓 近藤清女/若楓の俳句 若楓日の斑のゆるる女坂 山本とも江/若楓の俳句 葉を重ね枝さし伸べて若楓 正木和子/若楓の俳句 光悦を偲ぶ籬や若楓 奥田不二子/若楓の俳句 橋の上半ば覆ひて若楓 伊藤悦子/若楓の俳句 若楓広がり水面明るくし 井川芳子/若楓の俳句 機止めて久し跡地の若楓 貫野浩/若楓の俳句 日に映えて風を誘ふ若楓 岸野幸子/若楓の俳句 守り番の水田に影や若楓 古川春美/若楓の俳句 整然と旧家の庭や若楓 山口丘刀/若楓の俳句 渓川に枝さしかはす若楓 松葉律子/若楓の俳句 参道の空を覆ひし若楓 森鳥緋紗江/若楓の俳句 三尊の岩ある池に若楓 水野良子/若楓の俳句 しなやかに風を装ふ若楓 青木菅子/若楓の俳句 参道の木洩れ日やはし若楓 川崎郁子/若楓の俳句 風を日をこよなく受けて若楓 前田みのる/若楓の俳句 雨ふくみ垂れし重みの若楓 前田卯生/若楓の俳句 久に逢う句友健やか若楓 大西吉子/若楓の俳句 踏み減りし礎に影さす若楓 竹中三津子/若楓の俳句 寺一番古木なりとや若楓 竹内恵美子/若楓の俳句 樂人に木洩日ちらす若楓 田川栄/若楓の俳句 若楓両手拡げて一輪車 田中由美子/若楓の俳句 小雨降る蹴鞠の庭や若楓 土屋勝/若楓の俳句 林泉の音を高めぬ若楓 野田ゆたか