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[季節] 初夏(5月)              植物季題

[季題] 余花(よくわ/よか)

[副題] なし。
 
 
 山間や寒冷地などで初夏になってもまだ咲き残っている桜の花のこと。
 
 若葉に覆われた山のところどころに桜の花が点在しているという風景をいう。
 
  ※晩春にまだ咲き残っている桜は「残花」といい別題となる。
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余花の俳句 清月俳句歳時記5月の植物俳句のページです。例句は、編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、有季定形俳句・伝統俳句のインターネット俳句会「清月」を主宰しています。例句は清月の出句・引鶴誌の雑詠および松尾芭蕉の俳句から抽出しています。haiku saijiki seigetu 清月庵 大阪府枚方市/京都府木津川市>[季節]初夏(5月)植物季題[季題]余花(よくわ/よか)[副題]なし。山間や寒冷地などで、初夏になってもまだ咲き残っているさくらの花のことをいう。若葉に覆われた山のところどころに、桜の花が点在しているという風景をいう。※晩春にまだ咲き残っている桜は「残花」といい別題となる。▼余花の雨の俳句 寺ぬちの三帝陵に余花の雨 西崎佐知▼余花の俳句 鳥の来て余花を散らして翔び立てり 土井木賊▼余花の雨の俳句 鶴富の悲恋の里の余花の雨 稲福昌一▼余花の俳句 余花に逢ふ此処みちのくの名湯に 南部静季▼余花の俳句 人混みをさけし裏道余花に会ふ 松山寿美▼余花の俳句 深吉野の暗き岨径餘花の雨 古田香澄▼余花の俳句 行者径草鞋履つぐ余花の雨 西岡甲子▼余花惜しむの俳句 余花惜む酉行庵に佇みて 渡辺伝三▼余花の俳句 山陰に慎ましやかな余花のあり 石崎そうびん▼余花の俳句 豊かなる川を越へ来て余花に会ふ 伊藤知子▼余花の雨俳句 余花の雨夫と二人の山路かな 橋本幸子▼余花の俳句 余花賞でつ三笠の山を望みけり 松阪久美子▼余花の俳句 ゆくりなく余花に出逢ふや父祖の墓 高橋泉也▼余花の俳句 峠下り名湯峨々の余花に逢ふ 山口丘刀▼余花の俳句 山里や誰にも会へず余花に会い 小川和子▼余花の俳句 つつがなく一族揃ふ余花の宴 大場比奈子▼余花の俳句 余花匂ふ屋島合戦夢のごと 池田幸恵▼余花の俳句 天領の銀掘りし沼余花映す 本郷智子▼余花の俳句 奥の院なほも奥へとつなぐ余花 野田ゆたか