05-g-02
[季節] 初夏(5月) 植物季題
[季題] 桐の花(きりのはな)
[副題] 花桐(はなぎり)
桐は高さ10メートルにもおよぶ落葉高木で自生もするが用材として古くから各地で栽培されてきた。
葉は大きくハート形で長い柄を持つ。
5月ごろ枝先に大型の円錐花序を直立させ筒状の紫色の花を多数つける。
桐の花の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いの有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 May haiku a glossary of seasonal words for haiku poets/[季節] 初夏(5月)植物季題[季題] 桐の花(きりのはな)[副題] 花桐(はなぎり)桐は高さ10メートルにもおよぶ落葉高木で自生もするが用材として古くから各地で栽培されてきた。葉は大きくハート形で長い柄を持つ。5月ごろ枝先に大型の円錐花序を直立させ筒状の紫色の花を多数つける。/桐の花の俳句 桐咲いてペンション村の昼閑か 村上唯志/桐の花の俳句 指物屋廃れて久し桐の花 森本恭生/桐の花の俳句 桐の花ぼとりぼとりと落つ静寂 西ア佐知/桐の花の俳句 どの家も屋号で呼ばる桐の花 松山寿美/桐の花の俳句 雨上がる遠目に桐の花のあり 長嶺勇/桐の花の俳句 この里のここに在るべき桐の花 林雄次郎/桐の花の俳句 花桐や農家改装レストラン 姉歯義ひろ/桐の花の俳句 桐咲いて人住み古りぬ平家村 若林柾矢/桐の花の俳句 蒼空やほんのり匂ふ桐の花 阿部和雄/桐の花の俳句 桐の花濠の石垣添ひて咲く 橘川重/桐の花の俳句 井戸と塀残りし庭や桐の花 石崎そうびん/桐の花の俳句 青空へ吸ひ込まれたる桐の花 橋本幸子/桐の花の俳句 桐の花車窓昏めてをりしかな 保坂道子/桐の花の俳句 渓を縫ふバスより見上ぐ桐の花 山田行恵/桐の花の俳句 切岸の見上げて高し桐の花 正木和子/桐の花の俳句 大文字山眞向ひに桐の花 西岡甲子/桐の花の俳句 蒼弩に溶け入りしごと桐の花 中山泰山/桐の花の俳句 代々を菓子焼く仕事桐の花 田中由美子/桐の花の俳句 花桐を遠見の橋に待ち合はす 堀口まゆみ/桐の花の俳句 人住まぬ家に咲き継ぎ桐の花 木村宏一/桐の花の俳句 ダンス終へ窓越しに観る桐の花 堀江桃雀/桐の花の俳句 忘るるも老いの才覚桐の花 高橋泉也/桐の花の俳句 白雲のかかりて桐の藍深む 有馬やよこ/桐の花の俳句 桐咲くや昔医院の築地塀 足立山渓/桐の花の俳句 新婚の二階住まひや桐の花 池下よし子/桐の花の俳句 高貴なる紫美しき桐の花 吉田静代/桐の花の俳句 桐の花浪速の濠に影映し 松岡推月/桐の花の俳句 故郷の香り即ち桐の花 川上真太郎/桐の花の俳句 桐の花見上げる空の昼の月 嶋きさ子/桐の花の俳句 この辺り屋敷の跡か桐の花 木内利栄