05-d-04
[季節] 初夏(5月) 生活季題
[季題] 更衣(ころもがえ)
[副題] なし。
俳句では夏の衣服に替えること。
冬から春にかけて着用した厚手の衣類を薄手の物にあわせて着替えることをいう。
更衣は宮中で旧暦4月1日に行われていたものが一般に広まった。
現在でも制服を着用するところでは5〜6月に一斉に夏服への更衣を行う。
夏の更衣に対して旧暦10月1日に冬服に替えることは後(のち)の更衣というが詠んでも俳趣が広がらないので後の更衣は俳句に詠まれることがない。
更衣の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いの有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 May haiku a glossary of seasonal words for haiku poets/[季節] 初夏(5月)生活季題[季題] 更衣(ころもがえ)[副題] なし。俳句では夏の衣服に替えること。冬から春にかけて着用した厚手の衣類を薄手の物にあわせて着替えることをいう。更衣は宮中で旧暦4月1日に行われていたものが一般に広まった。現在でも制服を着用するところでは5〜6月に一斉に夏服への更衣を行う。夏の更衣に対して旧暦10月1日に冬服に替えることは後(のち)の更衣というが詠んでも俳趣が広がらないので後の更衣は俳句に詠まれることがない。/更衣の俳句 一つ脱いで後ろに負ひぬ更衣 芭蕉/更衣の俳句 更衣高野詣の日なりけり 舘野翔鶴/更衣の俳句 女とはいつも大胆更衣 稲福昌一/更衣の俳句 気が付けば今が幸せ更衣 西ア佐知/更衣の俳句 流行にかかはりもなく更衣 伊藤悦子/更衣の俳句 夫ありしままの箪笥や更衣 松山寿美/更衣の俳句 熟年のちょっと派手めな更衣 辻 多津子/更衣の俳句 更衣とは心にもありにけり 近藤清女/更衣の俳句 綿毛抜け犬きつぱりと更衣 長嶺 勇/更衣の俳句 世の隅に平和祈りつ更衣 市原遊亀/更衣の俳句 上着なくネクタイもなく更衣 武田愛女/更衣の俳句 姿見に淡き色映ゆ更衣 堀口まゆみ/更衣の俳句 乗込んで来し船長の更衣 貫野 浩/更衣の俳句 更衣わが身の欝も棄てさりぬ 高橋泉也/更衣の俳句 更衣してやせすぎを見抜かれし 土舘イサ/更衣の俳句 子育ての思ひ新たに更衣 永野美智子/更衣の俳句 髪切つて老も華やぐ更衣 北川紀美子/更衣の俳句 前向きに生きむ余生の更衣 川上真太郎/更衣の俳句 教場は白一色の更衣 戸本文雄/更衣の俳句 更衣白雲かざす蔵王峰 阿部和雄/更衣の俳句 更衣さして用事のなき街へ 阿部陽子/更衣の俳句 出すものに素直な夫の更衣 岩井純子/更衣の俳句 制服のリボンきりりと更衣 大場比奈子/更衣の俳句 マタニティながら流行の更衣 及川輝子/更衣の俳句 健やかに傘寿を迎え更衣 古堂周子/更衣の俳句 更衣して男ぶり女ぶり 橋本幹夫/更衣の俳句 大胆な色を選んで更衣 橋本典子/更衣の俳句 流行の先取もして更衣 山本宏子/更衣の俳句 意を決し派手とも思ふ更衣 林 雄次郎/更衣の俳句 樟脳の匂ひ何時まで更衣 清水恵山/更衣の俳句 つり革の二の腕眩しころもがへ 池下よし子/更衣の俳句 衣更て見栄張ることもなき余生 豊後達緒/更衣の俳句 お揃ひのTシャツ着せて更衣 奥野晶子/更衣の俳句 更衣捨てよか着よか迷ひけり 岩間れい子/更衣の俳句 更衣して学童の道草す 古川春美/更衣の俳句 まず探すことに始まる更衣 高橋十五/更衣の俳句 更衣齢隠せぬ体型に 山中明石/更衣の俳句 わが暮しいよよ簡素に更衣 山縣伸義/更衣の俳句 意を決し派手とも思ふ更衣 布野 壽/更衣の俳句 健やかに老いて卒寿や更衣 杉橋てつ/更衣の俳句 古行李重たく更衣準備 川島踊子/更衣の俳句 好む服見つけてうれし更衣 前田みのる/更衣の俳句 更衣今日の出先は繁華街 野田ゆたか