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[季節] 晩春(4月8日)       行事季題

[季題] 灌仏(くわんぶつ/かんぶつ)

[副題] 仏生会(ぶつしやうゑ/ぶっしょうえ)
 
 
 釈迦の誕生日といわれる日にちなんで4月8日にその降誕を祝って各寺院で行われる仏事で仏生会とも呼ばれる。

 釈迦は生まれてすぐに7歩を歩み手で天と地をさし「天上天下唯我独尊」と唱えたという。

 そのとき天上の神々が降り香水をそそぎ八大竜王は甘露の雨を降らせ産湯をつかわせたという。

 花祭ともいわれる。花祭と称したのは元来浄土宗であったが後に一般化した。

 境内に花御堂といういろいろな花で飾った小堂をしつらえ水盤に誕生仏を安置し参拝者が甘茶(五香水)を灌(そそ)ぐようになっている。
 
 ※ 「花御堂」「甘茶」「花祭」は別題となる。
灌仏の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編の4月の行事俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから文語文・有季定形俳句・伝統俳句から抽出しています。編者野田ゆたかは、平成12年6月に、インターネット俳句「清月」を創設主宰し現在に至っています。大阪清月庵・枚方市。京都清月庵・木津川市。参加俳句誌・ホトトギス。noda yutaka haiku [季節] 晩春(4月8日)行事季題[季題] 灌仏(くわんぶつ/かんぶつ)[副題] 仏生会(ぶつしやうゑ/ぶっしょうえ)釈迦の誕生日といわれる日にちなんで4月8日にその降誕を祝って各寺院で行われる仏事で仏生会とも呼ばれる。釈迦は生まれてすぐに7歩を歩み手で天と地をさし「天上天下唯我独尊」と唱えたという。そのとき天上の神々が降り香水をそそぎ八大竜王は甘露の雨を降らせ産湯をつかわせたという。花祭ともいわれる。花祭と称したのは元来浄土宗であったが後に一般化した。境内に花御堂といういろいろな花で飾った小堂をしつらえ水盤に誕生仏を安置し参拝者が甘茶(五香水)を灌(そそ)ぐようになっている。「花御堂」「甘茶」「花祭」は別題となる。<例句>▼灌仏の俳句 灌仏の日に生れあふ鹿の子かな 芭蕉の俳句▼仏生会の俳句 仏生会灯り濁世を遮りて 飯岡良一の俳句▼かんぶつの俳句 灌佛の日の吟行に御寺訪ふ 八木徹の俳句▼灌仏会の俳句 大数珠をくりて終りぬ灌仏会 藤戸寿枝の俳句▼灌佛の俳句 灌佛や滴りしげし指の先 中山泰山の俳句▼灌仏の俳句 灌仏会とどかぬ孫をかゝえ上げ 前田卯生の俳句▼灌仏の俳句 灌仏会この日ばかりは子等溢れ 加藤ひかりの俳句