04-d-13
[季節] 晩春を主に三春(4月を主に2月から4月)生活季題
[季題] 春眠(しゆんみん/しゅんみん)
[副題] なし。
孟浩然の詩に「春眠暁を覚えず 処処啼鳥を聞く」とあるように春の眠りはことのほか快い。
孟浩然の詩
春眠不覺曉(春眠暁を覚えず)
處處聞啼鳥(処処啼鳥を聞く)
夜来風雨聲(夜来風雨の声)
花落知多少(花落つること知りぬ多少ぞ)
【現代語訳】
春の眠りは心地が良くて目が覚めたのは夜が明けてからだ。
目覚めてみるともう鳥がいろいろな所で啼いている。
そういえば昨夜は風雨が強かったようだ
花も多く落ちてしまったことであろう。
春眠の俳句 清月俳句歳時記4月の生活俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから文語文・有季定形俳句・伝統俳句から抽出しています。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、インターネット俳句「清月」を主宰しています。[季節] 晩春を主に三春(4月を主に2月から4月)生活季題 [季題] 春眠(しゆんみん/しゅんみん) [副題] なし。孟浩然の詩に「春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く」(「春暁」)とあるように春の眠りはことのほか快い。春暁 孟浩然 春眠不覺曉 春眠暁を覚えず、 處處聞啼鳥 処処啼鳥を聞く、(「処処、鳥啼くを聞く」とも) 夜来風雨聲 夜来風雨の声、 花落知多少 花落つること知りぬ多少ぞ。(「花落つること知る多少ぞ」とも) 現代語訳 春の眠りは(心地が良くて)目が覚めたのは、夜が明けてからだ。(目覚めてみると、もう)鳥がいろいろな所で啼いている。そういえば、昨夜は風雨が強かったようだ 花も多く落ちてしまったことであろう。春眠の俳句 雨音を楽に春眠心地よし 土井木賊 春眠の俳句 里に来て春眠深し子も孫も 山中明石 春眠の俳句 資格得し娘は春眠をほしいまま 大場比奈子 余震の俳句 春眠を覚ます余震でありにけり 池末あけみ 点滴の俳句 点滴のまま春眠の深かりし 辻多津子 鹿の俳句 一様に樹下に春眠深き鹿 西村舟津 春眠の俳句 春眠は家族の皆に行きわたり 野田ゆたか/春眠の俳句 春眠やネクタイ結ぶ夢を見て 石崎そうびん/春眠の俳句 春眠の二度寝に陥る深眠り 稲福昌一/春眠の俳句 春眠に引き込まれゆく講演会 後藤允孝/春眠の俳句 うとうとと春眠誘ふバスの中 笠井美和子/春眠の俳句 説法のうしろ春眠ほしいまま 古川春美/春眠の俳句 春眠や不眠知らざる老いの幸 古堂周子/春眠の俳句 土手にいて春眠おぼゆ日の光 松村和子/春眠の俳句 座睡して春眠ことに浅からず 新庄一雄/春眠の俳句 春眠や夢の中にも夢ありて 清水恵山/春眠の俳句 春眠の知らぬ同士の凭れ合ひ 川上真太郎/春眠の俳句 春眠や夢のつ穿きを夢見てる 瀧尻久美子/春眠の俳句 春眠の母の手にあるポケットベル 北川紀美子