04-c-02
[季節] 晩春を主に三春(4月を主に2月から4月)地理季題
[季題] 春潮(しゆんてう/しゅんちょう)
[副題] 春の潮(はるのしほ/はるのしお)
春は潮の色もしだいに藍色が薄くなって明るい感じになってくる。
春潮はまだ干満の差が大きく満潮時には岸の思わぬ高さまであがる。
干潮時には遠く沖まで退いて干潟をひろびろと拡げふだん見られない海草や貝などが姿を現す。
特に彼岸のころは干満の差が大きい。
瀬戸内海あたりではことにこの春潮の特徴が著しい。
春潮の俳句 haiku April清月俳句歳時記/野田ゆたか編の4月の地理俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから文語文・有季定形俳句・伝統俳句から抽出しています。編者野田ゆたかは、平成12年6月に、インターネット俳句「清月」を創設主宰し現在に至っています。大阪清月庵・枚方市。京都清月庵・木津川市。参加俳句誌・ホトトギス。noda yutaka[季節] 晩春を主に三春(4月を主に2月から4月)地理季題[季題] 春潮(しゆんてう/しゅんちょう)[副題] 春の潮(はるのしほ/はるのしお)春は潮の色もしだいに藍色が薄くなって明るい感じになってくる。春潮はまだ干満の差が大きく満潮時には岸の思わぬ高さまであがる。干潮時には遠く沖まで退いて干潟をひろびろと拡げふだん見られない海草や貝などが姿を現す。特に彼岸のころは干満の差が大きい。瀬戸内海あたりではことにこの春潮の特徴が著しい。<例句>・春潮の俳句 春潮や光りながらに膨れ来る 西崎佐知・春潮の俳句 春潮に観光海女の薄化粧 松山寿美・春潮の俳句 ひたひたと春の潮満つ大鳥居 西川寿賀子・春潮の俳句 春潮の渚に拾ふ屑珊瑚 西村舟津・春潮の俳句 春潮のひた寄す岬に夫婦歌碑 稲福昌一・春潮の俳句 春潮の男波女波もなき入江 岡村紀洋・春潮の俳句 ひたひたと舟屋を洗ふ春の潮 宇都宮美智子・春潮の俳句 春潮の渦に遠心力生れ 吉井竹志・春潮の俳句 春潮や真一文字の空港鳥 小林圭子・春潮の俳句 春潮や大漁旗の戻る浜 南部静季・春潮の俳句 春潮に母の面差し重ね合ふ 土館イサ・春潮の俳句 そのかみの捕鯨の基地の春の潮 岩本かず子・春潮の俳句 流れ藻を礁に上げて春の潮 若林柾矢・春潮の俳句 春潮の引いて干潟の広さかな 田村公平・春潮の俳句 満つるとはこれ程までに春の潮 栗林清瑶・春潮の俳句 春潮の引き百礁のあらわなる 伊藤弥生・春潮の俳句 大川の岸にひたひた春の潮 橘川 重・春潮の俳句 浜風に磯の香をのせ春の潮 戸本文雄・春潮の俳句 春潮や漁労会議は船の上 野田ゆたか