03-g-18
[季節] 仲春(3月) 植物季題
[季題] 蘆の角(あしのつの)
[副題] 蘆の芽(あしのめ) 角組む蘆(つのぐむあし)
蘆は地下茎から筍に似た角状の新芽を伸ばし湖沼や川の水縁に細く鋭くつんと突き出している。
若芽を摘めば食用となると言うが今日では食べる人はいない。
「角」という呼び方は俳句独特の言い回しで古来伝統俳句では「角」と読み継がれている。
蘆・葦・葭・芦は同意語で古くは「蘆」であったが近年では作者の好みによってそれぞれの字が用いられる。
群れ出る芽を「角組む蘆」と言うのも俳句独特の表現で言葉から春の息吹を感じさせられる。
蘆の角の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 3月の植物俳句のページです。haikusaijik・inoda・yutaka例句は有季定型の伝統俳句から抽出しています。編者はインターネット俳句・清月の主宰です。[季節] 仲春(3月)植物季題[季題] 蘆の角(あしのつの)[副題] 蘆の芽(あしのめ) 角組む蘆(つのぐむあし) 蘆・葦・葭・芦は同意語で古くは「蘆」であったが近年では作者の好みによってそれぞれの字が用いられる。蘆は地下茎から筍に似た角状の新芽を伸ばし湖沼や川の水縁に細く鋭くつんと突き出している。若芽を摘めば食用となると言うが今日では食べる人はいない。「角」という呼び方は俳句独特の言い回しで古来伝統俳句では「角」と読み継がれている。群れ出る芽を「角組む蘆」と言うのも俳句独特の表現で言葉から春の息吹を感じさせられる。<例句>▼蘆の角の俳句 占き皮被り現る蘆の角 高橋泉也▼葦の角の俳句 鰭捩じり反転の鯉葦の角 石崎そうびん▼葦の角の俳句 凪渡る水面に尖る葦の角 前川嘉風▼芦の角の俳句 堰を越す水ゆるやかに芦の角 東 嘉子▼芦の角の俳句 池多き紀伊の名苑芦の角 迫間喜美子/芦の角の俳句 伝説の河童の沼や葦の角 清水恵山▼蘆の角の俳句 発心の旅の始めや蘆の角 野田ゆたか