03-g-11
[季節] 仲春(3月) 植物季題
[季題] 蕨(わらび)
[副題] 早蕨(さわらび) 干蕨(ほしわらび)
蕨狩(わらびがり)
多年草。
古くから薇とともに春を告げる山菜の代表で万葉集でも「石走る垂水のうへのさわらびの萌え出づる春になりにけるかも/志貴皇子」と詠われている。
春に魁て日当たりの良い山野に萌え出し5cmくらいになると少しずつ葉らしいものがほぐれかかる。
そのまだほぐれないうちの小さな握りこぶしのような時期に採って食用とする。
萌え出たばかりのものを早蕨という。
根からは澱粉がとれるので蕨糊・蕨餅に用いられる。
干蕨にして貯蔵する。
のわらびの俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いの有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記[季節] 仲春(3月)植物季題[季題] 蕨(わらび)[副題] 早蕨(さわらび)干蕨(ほしわらび)蕨狩(わらびがり) 副題『早蕨』の例句ページへ リンク 副題『蕨狩』の例句ページへ リンク多年草。古くから薇とともに春を告げる山菜の代表で万葉集でも「石走る垂水のうへのさわらびの萌え出づる春になりにけるかも/志貴皇子」と詠われている。春に魁て日当たりの良い山野に萌え出し5cmくらいになると少しずつ葉らしいものがほぐれかかる。そのまだほぐれないうちの小さな握りこぶしのような時期に採って食用とする。萌え出たばかりのものを早蕨という。根からは澱粉がとれるので蕨糊・蕨餅に用いられる。干蕨にして貯蔵する。/わらび売るの俳句 蕨賣る媼の親し里訛 松山寿美/わらび買うの俳句 蕨買ふ山里木灰添へられて 田川 栄/わらびの俳句 谷水に晒してありし茹で蕨 長嶺 勇/わらびの俳句 島人の自給自足の蕨かな 寺本光堂/わらびの俳句 蕨長け訪客ふえし山家かな 本郷智子/わらびの俳句 山寺の縁に置かれし蕨籠 清水恵山