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[季節] 仲春を主に三春(3月を主に2月から4月)動物季題

[季題] (きじ)

[副題] 雉子(きじ)    きぎす

    雉打(きじうち)  雉笛(きじぶえ)
 
 
 日本には固有種の日本雉と外来種の高麗雉が棲息している。

 昭和22年に国鳥に指定された。

 春の繁殖期に雄が縄張り宣言のために「ケーンケーン」と鳴く。

 鳴声は古くから春の妻を恋う声として歌に詠まれてきた。

 また雉は昔から「焼野の雉(きぎす)・夜の鶴」と言って子を思う愛情の深さにたとえられる。

 肉が美味で猟鳥とされているが近年は激減している。

 雉笛は鳴声に似せて作られた笛で狩人が雉を呼び寄せるのに用いる。
 
 
雉の俳句ザ・清月俳句歳時記3月の動物俳句のページです。haikusaijiki  noda yutaka例句は、有季定型俳句伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかはインターネット俳句「清月」の主宰です。[季節]仲春を主に三春(3月を主に2月から4月)動物季題[季題]雉(きじ)[副題]雉子(きじ)きぎす雉打(きじうち)雉笛(きじぶえ)▼雉の声の俳句 ちちははのしきりにこひし雉の声 松尾芭蕉▼雉鳴くの俳句 雉鳴きて野鳥の森は音絶てり 吉井竹志▼雉の俳句 暁闇をつんざくきぎす短二声 林雄次郎▼雉鳴くの俳句 雉鳴いて休耕田の目覚めかな 湯澤正枝▼雉の俳句 雉が来て瀬干しの簗のもの漁る 貫野浩▼雉の俳句 哀史きく巡礼坂に雉啼く 東嘉子▼きぎすの俳句 子を守るきぎすの声の慌てぶり 野田ゆたか日本には固有種の日本雉と外来種の高麗雉が棲息している。昭和22年に国鳥に指定された。春の繁殖期に雄が縄張り宣言のために「ケーンケーン」と鋭く鳴く。鳴声は詩歌では古くからその声は春の妻を恋う声として歌われてきた。また雉は昔から「焼野の雉(きぎす)・夜の鶴」と言って子を思う愛情の深さにたとえられる。肉が美味で猟鳥とされているが近年は激減している。雉笛はきぎすの声に似せて作らた笛で狩人が雉を呼び寄せるのに用いる。