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[季節] 仲春(3月)         動物季題

[季題] 引鶴(ひきづる)

[副題] 帰る鶴(かへるつる/かえるつる)
 
    鶴帰る(つるかへる/つるかえる)

    残る鶴(のこるつる)

 
 晩秋にシベリア方面から飛来した鶴が越冬して春になりシベリア方面にに帰っていくこと。この帰っていく鶴を引鶴という。
 
 昔は多数各地に鶴が渡来していたが現在では鹿児島県出水市地方と山口県周南市地方などで見られるくらいである。
 
 これらの地方では早春になると一群ずつしだいにシベリア方面へ飛び立っていく。
 
 ただし北海道釧路湿原に棲息する丹頂鶴は留鳥で渡ることがない。
引鶴の俳句 清月俳句歳時記3月の動物俳句のページです。haiku saijiki noda yutaka 例句は、有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかはインターネット俳句「清月」の主宰です。[季節] 仲春(3月) 動物季題[季題] 引鶴(ひきづる)[副題] 帰る鶴(かへるつる/かえるつる)鶴帰る(つるかへる/つるかえる)残る鶴(のこるつる)晩秋にシベリア方面から飛来した鶴が越冬して春になりシベリア方面にに帰っていくこと。この帰っていく鶴を引鶴という。昔は多数各地に鶴が渡来していたが現在では鹿児島県出水市地方と山口県周南市地方などで見られるくらいである。これらの地方では早春になると一群ずつしだいにシベリア方面へ飛び立っていく。ただし北海道釧路湿原に棲息する丹頂鶴は留鳥で渡ることがない。▼引鶴の俳句 引く鶴の長鳴く声の潤みけり 西ア佐知▼引鶴の俳句 乾坤の風を羽搏ちて鶴引けり 門田窓城▼引鶴の俳句 幾度も竿を撓めて鶴帰る 村上唯志▼引鶴の俳句 田鶴引きて農事始まる良き日かな 南部静季▼引鶴の俳句 帰る鶴仰ぎ唄えり望郷歌  酒井牧人▼引鶴の俳句 引鶴の気配の徐々に陣を組む 水野恵以▼引鶴の俳句 引く鶴の助走一気に北空へ 野田ゆたか