03-c-05
[季節] 仲春(3月) 地理季題
[季題] 水温む(みづぬるむ/みずぬるむ)
[副題] 温む水(ぬるむみづ/ぬるむみず)
寒さがゆるむと暖かい日差しで沼や池の水が温んでくる。
寒さがゆるんだ水辺に立って眺めるとその水の色や波あるいは流れに春を感じさせてくれる。
水が温むと河川や湖沼の魚や水草などが動き始める。
水温むの俳句 March 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 3月の地理俳句のページです。haikusaijik・inoda・yutaka例句は有季定型の伝統俳句から抽出しています。編者はインターネット俳句・清月の主宰です。[季節] 仲春(3月)地理季題[季題] 水温む(みづぬるむ/みずぬるむ)[副題] 温む水(ぬるむみづ/ぬるむみず)寒さがゆるむと。暖かい日差しで沼や池の水が温んでくる。寒さがゆるんだ水辺に立って眺めるとその水の色や波あるいは流れに春を感じさせてくれる。水が温むと河川や湖沼の魚や水草などが動き始める。<例句>・水温むの俳句 水温みとろりと暗き隠沼 西川寿賀子・水温むの俳句 小流れの相交はりて水温む 西ア佐知・水温むの俳句 温む水瀬音耀ひ来たりけり 門田窓城・水温むの俳句 櫓の音に乗りし舟唄水温む 稲福昌一・水温むの俳句 飛石は女の歩幅水温む 貫野 浩・水温むの俳句 浮見堂映せし池の水温む 松山寿美・水温むの俳句 水底を濁し棲むもの水温む 長嶺 勇・水温むの俳句 池越しに言葉交わすや水温む 飯岡良一・水温むの俳句 水温む一寸伸びる亀の首 林 雄次郎・水温むの俳句 軽やかにせせらぎの音水温む 加藤ひかり・水温むの俳句 水面切り跳ね飛ぶ石や水温む 吉井竹志・水温むの俳句 叡山の水を集めて温む水 吉野濃菊・水温むの俳句 水温み鯉の動きも活発に 前田甲山・水温むの俳句 鮮やかな朱の神橋や水温む 清水恵山・水温むの俳句 水温む翁くだりし川湊 石崎そうびん・水温むの俳句 温み来し水の軽さのありにけり 辻多津子・水温むの俳句 抜き脚の白鷺漁る水温む 竹中三津子・水温むの俳句 復活の老舗弁当水温む 池下よし子・水温むの俳句 山菜の干物を浸す水温む 土舘イサ・水温むの俳句 水温む漁港賑はふ朝の市 能口和子・水温むの俳句 水温む底に蠢くものの影 八巻年子・水温むの俳句 対岸に手を振りあふや水温む 小林圭子・水温むの俳句 池に脚せり出し数寄屋水温む 大畠宮子・水温むの俳句 鷺群れて隠沼いつか水温む 津田鴻林・水温むの俳句 洗月泉二段に落とし水温む 水野惠以・水温むの俳句 句敵の仲良き夫婦水温む 本郷智子・水温むの俳句 水温み米研ぐ音の軽やかに 中山泰山・水温むの俳句 水温む釣具手入れに余念なし 高橋泉也・水温むの俳句 又手網の蜑五六人水温む 橋本正勝・水温むの俳句 この町は最後の任地水温む 野田ゆたか