02-g-06
[季節] 初春(2月) 植物季題
[季題] 蕗の薹(ふきのたう/ふきのとう)
[副題] 蕗の芽(ふきのめ) 蕗の花(ふきのはな)
春の蕗(はるのふき)
蕗は雪の残っている野辺や庭隅に卵形で淡緑色の花芽を出す。
これが蕗の薹である。
薹はその外側は大きな鱗のような濃赤紫色の葉で幾重にも包まれている。
これを摘まずにおくとすぐ闌けて30センチくらいになり4月半ばごろ薄黄色の花を開く。
蕗の薹はほろ苦く風味があり蕗味噌や天麩羅などにする。
雌雄異株で雄花は黄白色、
雌花は白色である。
蕗の薹の俳句 清月俳句歳時記2月の俳句・植物の俳句ページです。例句は、有季定型伝統俳句の歳時記です。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 初春の俳句(2月の俳句) 植物季題 [季題] 蕗の薹(ふきのたう/ふきのとう) [副題] 蕗の芽(ふきのめ) 蕗の花(ふきのはな) 春の蕗(はるのふき) 蕗は雪の残っている野辺や庭隅に、卵形で淡緑色の花芽を出す。これが蕗の薹である。 薹は、その外側は大きな鱗(うろこ)のような濃赤紫色の葉で幾重にも包まれている。 これを摘まずにおくとすぐ闌けて30センチくらいになり、4月半ばごろ薄黄色の花を開く。 蕗の薹は、ほろ苦く風味があり、蕗味噌や天麩羅などにする。雌雄異株で、雄花は黄白色、雌花は白色である。
<例句>/蕗の薹の俳句 さ緑の光纏ひて蕗の薹 梅田澄子/蕗の薹の俳句 源流に萌ゆ浅葱色ふきのたう 吉井竹志/蕗の薹の俳句 母許の蕗の薹味曽持たせくれ 姉歯義ひろ/蕗の薹の俳句 ふる里の土産と蕗の薹を摘む 長嶺 勇/蕗の薹の俳句 蕗の薹今宵の酒の楽しみに 林雄次郎/蕗の薹の俳句 蕗の薹癒えゆく朝のすがすがし 能口和子/蕗の薹の俳句 蕗の薹添へて母への手土産に 前田みのる/蕗の薹の俳句 呆けまいと料理あれこれ蕗の薹 大西吉子/蕗の薹の俳句 摘めば手に移り香のして蕗の薹 八巻年子/蕗の薹の俳句 蕗の薹春の幸せほろにがき 伊藤知子/蕗の薹の俳句 白山の湧水を享く蕗の薹 高橋泉也/蕗の薹の俳句 黒土を割りて覗きし蕗の薹 前川嘉風/蕗の薹の俳句 忘れたる我が軒下の蕗の薹 土舘イサ/蕗の薹の俳句 貰ひ受く両手に溢る蕗の薹 森本順子/蕗の薹の俳句 試歩伸ばす野面に見つけ蕗の薹 松山寿美/蕗の薹の俳句 せゝらぎの音に育ちて蕗の薹 松井芳朗/蕗の薹の俳句 前垂れに包みて女蕗の薹 橋本正勝/蕗の薹の俳句 ときめきの色を覗かす蕗の薹 奥田不二子/蕗の薹の俳句 昨夜雨に一気ふくらむ蕗の薹 宇都宮美智子/蕗の薹の俳句 指の先夜も匂ひて蕗の薹 岩間れい子/蕗の薹の俳句 野祠へ架かる土橋や蕗の薹 藤戸寿枝/蕗の薹の俳句 せせらぎの広がる岸辺蕗の薹 山本宏子/蕗の薹の俳句 探鳥の雑木林に蕗の薹 田川 栄/蕗の薹の俳句 日のやわし土手の中より蕗の薹 樋口千恵/蕗の薹の俳句 よく回る村の水車や蕗の薹 清水恵山/蕗の薹の俳句 晴れ渡る濃尾平野や蕗の薹 石崎そうびん/蕗の薹の俳句 摘まれしを待ってゐるかに蕗の薹 池下よし子/蕗の薹の俳句 焼跡の灰黒ぐろと蕗の薹 渡邉春生/蕗の薹の俳句 旅なれば摘まずにおこう蕗の薹 山縣伸義/蕗の薹の俳句 蕗の薹目覚めはまだかと問ひに行く 山口美琴/蕗の薹の俳句 日面の土手にかたまり蕗の薹 足立山渓/蕗の薹の俳句 裏の畑淡き緑の蕗の薹 阿部和雄/蕗の薹の俳句 土を挙げ風たしかめる蕗の薹 吉田静代/蕗の薹の俳句 岩手山広がる裾野蕗の薹 山本青水/蕗の薹の俳句 独り居の朝餉に添へて蕗の薹 祝田五郎/蕗の薹の俳句 ああこれだ日本の匂い蕗の薹 松岡推月/蕗の薹の俳句 駆け奇りて友の見つけし蕗の薹 正木和子/蕗の薹の俳句 目の付けて居りしが摘まれ蕗の薹 川島踊子/蕗の薹の俳句 蕗の薹揚げて馳走の一品に 福本良子/蕗の薹の俳句 蕗の薹主は風呂の薪を割る 竹内恵美子/蕗の薹の俳句 スーパーにパック詰めされ蕗の薹 長谷山順江/蕗の薹の俳句 蕗の薹届きて作る酢味噌かな 津田喜美/蕗の薹の俳句 天ぷらの艶やかなりし蕗の薹 野田ゆたか